
ギフトサービスで必須となる包装や熨斗などの実績も豊富ににあります。また、ベルメゾンの顔として、日々顧客と向き合い、磨き上げた応対品質を貴社の窓口として活用できるコールセンターサービスも好評を博しております。
ギフトECのフルフィルメントに関する課題やお悩みがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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ギフトECには、通常のEC運営とは異なる注意点があり、成功への道筋を立てるには、これらを十分に理解することが不可欠です。
この記事では、ギフトECの基本概念と市場規模について整理したうえで、必要なサービスやシステム、サイト構築、注意点を解説します。
- 目次
1.ギフトECとは

ギフトECとは、ギフトに特化したECサイトのことです。
ギフトECでは、贈り物の需要が高いシーズンをはじめ、誕生日や結婚祝いなど、さまざまなイベントに合わせて商品を提供しています。通常のECサイトよりも、ラッピングやのし、メッセージカードなどのサービスが充実しているのが特徴です。
2.ギフトECの市場規模

ギフトECの市場規模は、ギフトECの利用率の増加やソーシャルギフトの台頭から、今後も成長していくと予想されます。
「ギフトモール オンラインギフト総研」による、全国20~50代の男女・合計2400人を対象にしたギフト購入場所の調査によれば、2022年1月から1年間にはなるものの、51.1%の人が総合ECサイト、26.1%の人がギフト特化型のECサイトで購入。2020年の数字と比較して、大きく伸びる結果となっています(ギフトモール オンラインギフト総研調べ)。

また、最近では若年層を中心にソーシャルギフトの需要が高まっており、LINEギフトなどのサービスとギフトECを連携させるケースが増えてきています。
そのLINEギフトでは、2023年5月時点で累計ユーザー数が3,000万人を突破するなど、著しい成長を見せています。

出典:LINEギフト、累計ユーザー数が3,000万人を突破!今年の母の日の流通額は昨年比130%を記録、“1日の流通額”過去最多を更新丨LINE
こうした調査結果から、ギフトEC全体の市場規模は、これから大きく伸びていくと言うことができます。
3.ギフトECのメリット

ギフトECのメリットには、ギフトを購入したいユーザーの顧客満足度を上げられるなどがいわれていますが、最も大きいのは自社の認知拡大につながる点です。
ギフトECでは、多くの場合、商品の購入者と商品を実際に受け取る人が異なります。その受け取り側が、ギフトをもらったときに初めて自社を認知する、というケースは少なくありません。
さらに、届ける商品がギフトで丁寧にラッピングされていることから、単に認知してもらえるだけでなく、よりプラスの印象を持ってもらえる場合もあります。
自社の良い印象が広まれば、ギフトを贈るときに「まずはあのサイトで探してみようか」となる人が増える可能性もあるでしょう。
4.ギフトECの基本的な6つのサービス

ギフトECでは、基本的に以下の6つのサービスが不可欠です。
- ラッピングやのしの選択
- メッセージカードや命名札の作成・同梱
- 一注文複数配送先指定
- 送り先の登録
- セミオーダーの選択
- ソーシャルギフト機能
4-1.ラッピングやのしの選択

出典:antina gift studio(アンティナギフトスタジオ)
ギフトECでは、ラッピング方法やのしの選択機能も欠かせません。
ラッピングは、シンプルなものから高級感のあるものまで、さまざまななどさまざまなテイストのラッピングを用意し、選べるようにしておきます。良質な素材やユニークなデザインのラッピングを提供すると、顧客に強い印象を与え、リピート率の向上も期待できます。
のしは「御祝」「御礼」「御見舞」「寿」「内祝」と、基本的に用いられるものをそろえておくことが最低条件です。そのうえで、地域にあわせて様式や使い分けができる選択肢を用意すると、さらに利便性が向上します。
4-2.メッセージカードや命名札の作成・同梱

贈り物を送るときに、商品だけでなくメッセージカードや命名札(生まれた赤ちゃんの名前を書いた短冊状の札)を添えることで、送り先の相手のギフト体験はさらに良いものになります。結果として顧客にも「あそこのショップのギフトを送って喜んでもらえたから、また贈り物をするときは利用しよう」と思ってもらえるようになり、リピート率の向上も期待できます。
また、メッセージカードは、ギフトECのブランディングにも効果的です。こだわって作られた独自のメッセージカードは、顧客に良い印象を与え、サイトの信頼性のアップにつながります。
なお、メッセージカードのほかに、商品に関する情報を掲載したチラシも入れておくと、贈り物を受け取った人からの注文も期待できます。
4-3.一注文複数配送先指定
ギフトを贈るケースのひとつとして、複数の人に内祝いを一斉に送りたい、仕事でお世話になった人たちにお中元を送りたいなどがあります。そのため、ギフトECにおいて、一回の注文で複数の配送先を指定できる機能は必須です。
4-4.送り先の登録
お中元やお歳暮のように、同じ相手に定期的にギフトを贈る機会は意外と多いものです。送り先の登録機能があると、ギフトを贈るときに住所を入力する手間を省けるため、ギフトECでは必須となります。
4-5.セミオーダーの選択

名入れ商品と命名札の例(出典:TSUNAGU SENSHUKAI)
セミオーダーとは、贈り手が商品の種類やデザイン、素材などを一部カスタマイズし、オリジナルのギフトを作れるというものです。例えば、名前やメッセージを刻印できるアクセサリー、好きな色や柄を選べるハンドタオルなどがあります。
セミオーダーの商品はオリジナリティが高く、贈り手の丁寧さも伝わりやすいことから根強い人気があります。
ギフトECの魅力を高めるためにも、セミオーダーサービスは欠かせない要素と言えるでしょう。
4-6.ソーシャルギフトへの対応

ソーシャルギフトへの対応(「決済後に受取専用のURLを発行する」「ギフトを贈る相手に受取専用URLから住所などを入力できるようにする」など)は、市場規模の拡大から、今やギフトECにおいて欠かせない要素のひとつです。
ギフトECの利便性がより高まり、特に若い世代からの新規購入やリピート購入を促進できます。
5.ギフトECを始める方法

ギフトECを始める方法としては、主に次の2つがあります。
- ギフトECを自社で構築する
- ギフトに対応しているECモールへ出店する
6.ギフトECを自社で構築する
自社でECサイト構築用のシステムを使って始める方法です。システムには、ASP・SaaS型、オープンソース型、パッケージ型があります。
6-1.ASP・SaaS型のメリット・デメリット、代表的なサービス
メリット | デメリット |
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- ASP・SaaS型の代表的なサービス
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※ソーシャルギフトサービス非対応を含む
6-2.オープンソース型のメリット・デメリット、代表的なサービス
メリット | デメリット |
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- オープンソース型の体表的なサービス
6-3.パッケージ型のメリット・デメリット、代表的なサービス
メリット | デメリット |
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- 代表的なECパッケージ
専用システムを用いる場合、構築にかかる負担(費用や専門知識の必要性)とカスタマイズ度合いがトレードオフの関係にあります。
自社でギフトECを構築する場合は、技術面だけでなく、マーケティングやブランディングの視点も取り入れながら、「どこまで内製してどこからを外注するのか」「内製に必要なリソースはどれくらい用意できるのか」などをよく検討したうえで、システムを選択することが重要です。
7.ギフトに対応しているECモールへ出店する
ギフトECを始める方法として、ギフトに対応しているECモールへの出店が挙げられます。
ECモールは、自社でサイト構築する方法と比較すると短期間で出店できます。また、ECモールの集客力によりある程度の集客が期待できます。
一方で、ECモールに出店した場合、同じECモールに出店している競合ショップと比較されやすくなるため、より明確な差別化が求められます。商品の品質やラッピング方法、価格設定など、自社の強みを、わかりやすくアピールすることが重要です。
ギフトに対応している代表的なECモールとしては、Amazon、楽天市場、LINEギフト、ギフトモールなどが挙げられます。
8.ギフトECを運用するときの注意点

ギフトECを運用するときは、次の点に気をつける必要があります。
8-1.代引き払いができないようにする
ギフトECで代引き払いができると、贈り物を送る相手に誤って支払いをさせてしまう可能性が出てきます。当然ながらトラブルにつながるため、ECサイト側で代引き払いを選択できないようにする配慮が必要です。
8-2.発送ミスが起きないようにする
ギフトECを運営する際に最も重要なポイントのひとつが、発送ミスを起こさないことです。
「送り先や商品を間違ってしまった」「顧客に送るはずだった納品書を、誤って贈り物を送る相手に発送してしまった」などがあると、顧客にも贈り物を届ける相手にも迷惑をかけてしまいます。
8-3.商品が汚損しないようにする
贈り物の場合、品質に対する期待が非常に高いため、汚れや傷が少しでもついていると、顧客や贈り物を送る相手に残念な気持ちや不信感を抱かせてしまいます。
ギフトECを運営するうえでは、商品に汚れや傷がつかないように、細心の注意を払わなければいけません。商品の包装や梱包を丁寧に行い、運送中の振動や衝撃によるダメージを最小限に抑えるように心がけましょう。
また、万が一、汚損や破損があったときに備え、返品や交換などの対応が素早くできるように体制を整えておくことも大切です。クレームに対して迅速かつ丁寧に対応できれば、リピーターになってくれる可能性も高まります。
9.ギフトECの今後の動向

ギフトECでは、社会の動きに応じて、さまざまな取り組みが行われています。
特に注目されているのがAI(人工知能)の活用です。贈りたい相手の好みや趣味、予算などを聞いて、最適な贈り物を提案するサービスが登場してきています。
ほかにも、環境問題に対する関心の高まりによって、環境に配慮した包装材の使用や、包装材の最適化なども行われ始めています。例えば、環境に優しい再生紙を使用したギフトボックスや、紐やリボンなどの包装材を省略することで、包装材の廃棄物を削減する試みがあります。
AIの活用や環境への配慮は、昨今の社会の動きから、ギフトECにおいてもより重要なテーマとなると予想されます。競合に遅れを取らないように、こうした最新のトピックに目を向けておくとよいでしょう。
10.ギフトECのフルフィルメントサービスなら千趣会にご相談ください

ギフトECを運営するには、サイトデザインの検討やコンテンツの制作、商品や包装材の用意、物流やカスタマーサポートの整備、マーケティング戦略の立案など、さまざまな準備が必要となります。
千趣会では、フルフィルメントサービス(発送代行・コールセンター代行)を提供しております。
ギフト包装やのし、流通加工の実績が豊富で得意としております。
また、コールセンターサービスはベルメゾンや内祝い専門店のTSUNAGU SENSHUKAIなどの自社通販で磨きあげた応対品質に評価をいただいています。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
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