千趣会の法人向けサービス

B2Bタイムライン

主要配送業者5社の特徴・サービス内容を比較!選ぶポイントも紹介

2023.07.19

主要配送業者5社の特徴・サービスまとめ
配送コストを抑えるためにどのような配送業者を選ぶべきなのでしょうか?

この記事では、主要な5つの配送業者の特徴やサービス内容をまとめました。また、EC事業者が知っておくべきラストワンマイル問題にも触れています。
千趣会では、受注から発送・梱包までの物流業務のトータル代行サービス(フルフィルメントサービス)を提供しています。ベルメゾンなどの自社通販ブランドで培ったノウハウをもとに、貴社に最適なご提案をいたします。
物流に関するお悩みがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

目次
  1. 1. 主要配送業者5社を比較!特徴・サービス内容の違い
    1. 1-1. ヤマト運輸
    2. 1-2. 佐川急便
    3. 1-3. 日本郵便
    4. 1-4. 西濃運輸
    5. 1-5. 福山通運
  2. 2. 配送業者の選び方は? 大切なポイント3つ
  3. 3. 配送業者に依頼する前に……知っておきたいラストワンマイル問題
  4. 4. 物流代行は千趣会にご相談ください

1. 主要配送業者5社を比較!特徴・サービス内容の違い

トラック

この記事で紹介する主要配送業者は、次の5社です。

  1. ヤマト運輸
  2. 佐川急便
  3. 日本郵便
  4. 西濃運輸
  5. 福山通運

順に詳しくご紹介します。

1-1. ヤマト運輸

ヤマト運輸のWebサイト

1-1-1. 特徴

ヤマト運輸は、宅配便の取扱個数でシェアNo.1(46.6%)の配送業者です(参照:令和3年度 宅配便〈トラック〉取扱個数〈国土交通省調べ〉丨国土交通省)。

全国各地に地域に密着した営業所を展開しているのが特徴で、それにより業界屈指の配達スピードを実現しています。また、地域に密着した集配サービスも提供しています。

1-1-2. サービス内容

ヤマト運輸には次のようなサービスがあります。

サービス名 特徴 料金
宅急便 3辺の合計200cm以内、重さが30kgまでの荷物を送るのに適した通常の配送サービス。一部地域を除いて翌日配達してくれる 924円~
宅急便タイムサービス 夕方までに預かった荷物を翌朝10時までに配達してくれる 1,254円~
宅急便コンパクト 小さい荷物を専用BOXで送るサービス。荷物のサイズに制限があるが、条件を満たせば宅急便よりも低価格で配送できる 605円~(+専用BOX代70円)
クロネコDM便 カタログ、チラシ、パンフレットなどを全国一律の料金で送れる 要問い合わせ
クール宅急便 生鮮食品を送れるサービス。冷蔵と冷凍の2種類の温度帯がある 1,144円~

1-1-3. おすすめの事業者の特徴

  • 商品が早く届くことを売りにしたい企業
    ヤマトの宅急便タイムサービスを利用すると、個人・法人にかかわらず、夕方までの発送であれば翌日の10時まで(一部地域は除く)もしくは翌日14〜17時までに届けることができます。
  • 破損しやすい商品を扱っている企業
    配送した商品が破損していた場合、顧客に返送する手間をかけさせるだけでなく、企業に対する心象の悪化にもつながってしまいます。
    ヤマト運輸の返品・交換サポートを利用すると、ヤマトのセールスドライバーに、送り状・梱包材を持参のうえで、顧客の自宅へ回収に向かわせることができます。
    また持ち込み発送用の二次元コードを顧客に発行し、コンビニやPUDOステーション(オープン型宅配ロッカー)に持ち込むだけで発送できるようにすることも可能です。
    破損しやすい商品を扱う場合は、こうしたサポートを活用すると安心できるでしょう。

Webサイト:ヤマト運輸

1-2. 佐川急便

佐川急便のWebサイト

1-2-1. 特徴

佐川急便は、宅配便のシェアでヤマト運輸に次ぐ2位(28.0%)の大手配送業者です。

全国に宅配ネットワークがあり、地域の運送会社との結びつきも強いのが特徴。一般的な配送サービスでは送ることができない大きな荷物も、チャーター便としてトラック1台貸し切り、翌日配達を可能にしています。また、セールスドライバーが窓口になり、事業者のさまざまなニーズに柔軟に対応しています。

1-2-2. サービス内容

佐川急便は、「運ぶ」を起点に多彩なビジネスサービスを展開しています。

サービス名 特徴 料金
飛脚宅配便 3辺の合計が合計160cm以内、重さが30kgまでの荷物を送るのに適した通常の配送サービス 770円~
飛脚メール便 カタログ、チラシ、パンフレットなどを全国一律の料金で送れる 168円~
飛脚航空便 飛行機の利用で北海道、沖縄に翌日に届けられる 1,705円~
チャーターサービス(特殊輸送) 一車丸ごとの貸切や二車以上の詰み合わせによる輸送サービス 要問い合わせ
飛脚クール便 冷蔵だけでなく冷凍の商品も輸送可能 275円~(+飛脚宅配便の料金)

1-2-3. おすすめの事業者の特徴

  • 沖縄や北海道への急ぎの輸送を求めている事業者
    佐川急便の飛脚航空便を使えば、陸路や海路なら4日かかるところ、翌日の午前中に届けられます。
  • サイズの大きい商品を取り扱っている事業者
    佐川急便のチャーターサービスを利用すると、大きな家具や家電などを顧客に早く届けることができます。サイズが大きい商品を中心に扱っている事業者は、ぜひ検討してみるとよいでしょう。

Webサイト:佐川急便

1-3. 日本郵便

日本郵便のWebサイト

1-3-1. 特徴

日本郵便は、全国に幅広いネットワークを持っているのが特徴です。それを駆使して小さい荷物を低価格で配送しているのが強みです。

1-3-2. サービス内容

郵便局が提供している主な配送サービスは次のとおりです。


サービス名 特徴 料金
ゆうパック 3辺の合計が合計170cm以内、重さが25kgまでの荷物を送るのに適した通常の配送サービス 810円~
ゆうパケット 全国一律料金で送れるサービス。厚さ3cm以内、重さ1kgまで 250円~
ゆうパケットポスト メルカリ・ラクマ・ヤフオク!・ペイペイフリマ専用のサービス。コンビニで専用の箱や発送シールを購入しポストから発送できる 175円~(+専用BOX代65円+発送用シール100円)
ゆうパケットプラス メルカリやラクマ専用のサービス。少し厚みのある荷物(長さ24cm、幅17cm、厚さ7cm以下・2kg以下)を専用の箱で発送できる 380円~(+専用BOX代65円)
レターパック 全国一律料金で送れるサービス。A4サイズ・4kgまで。信書も送ることが可能 370円~
チルドゆうパック 生鮮食品など保冷が必要な商品を送れるサービス 225円~(+ゆうパック料金)

1-3-3. おすすめの事業者の特徴

  • 配送コストを削減したいEC事業者
    発送する荷物が小さい場合やカタログなどの書類が中心の事業者なら、ゆうパケットやレターパックを使うと配送コストをおさえられます。
  • 特定のフリマサイトを利用している事業者
    ゆうパケットポストやゆうパケットプラスは全国一律料金で、ローソンやポスト、郵便局で送れるので非常に便利です。

Webサイト:日本郵便

1-4. 西濃運輸

西濃運輸のWebサイト

1-4-1. 特徴

西濃運輸は商業物流をメインとしている配送業者です。配送だけでなく、荷物の梱包や集金の代行などさまざまなサービスを展開し、事業者のサポートを行っています。

1-4-2. サービス内容

西濃運輸の配送サービスには次のようなものがあります。


サービス名 特徴 料金
カンガルー宅配便 3辺の合計が合計130cm以内、重さが20kgまでの個人宛の荷物を送るサービス

847円~

カンガルー特急便 重さが20kgを超える商品や2個口以上の荷物を送るサービス 要問い合わせ
カンガルーミニ便 重さが20kgまでの事務所宛の商品を送るサービス 847円~
カンガルーPostalメール便 カタログ、チラシ、パンフレットなどを低コストで送れる 要問い合わせ
カンガルー貸切便 送りたい荷物量にあわせて、一車を貸し出してくれるサービス 要問い合わせ
カンガルーチルド便 生鮮食品など保冷が必要な商品を送れるサービス。冷蔵と冷凍の2種類の温度帯がある 1,050円~

1-4-3. おすすめの事業者の特徴

  • 一回で発送する荷物が100個以上の事業者
    貸切便サービスを利用すれば一度に配送することが可能です。大量注文が入りやすい事業者は西濃運輸に価格相談をしてみてもよいでしょう。
  • 高価な商品を扱っている事業者
    西濃運輸は業界トップクラスの自社便率を誇っています。下請けの業者に依頼している場合、荷扱いのクオリティにバラつきがあるので、商品が高価で破損などをできるかぎり避けたいときは西濃運輸を検討してみましょう。

Webサイト:西濃運輸

1-5. 福山通運

福山運輸のWebサイト

1-5-1. 特徴

福山通運は、法人サービスに特化した配送業者です。日本初の25mの「ダブル連結トラック」フルトレーラーを運行しています。

1-5-2. サービス内容

福山通運が展開している主なサービスは、以下のとおりです。


サービス名 特徴 料金
フクツー宅配便 3辺の合計が合計160cm以内、重さが30kgまでの荷物を送るのに適した通常の配送サービス 990円~
ジェットオーバーナイトサービス 翌日の8~10時に時間指定できるサービス 要問い合わせ
福通グリーン便 午前中に発送した荷物を、同一エリア内にかぎり当日中に届けることができる 1,700円~
フクツーメール便 カタログ、チラシ、パンフレットなどを低コストで送れる 要問い合わせ
クール宅配便 生鮮食品など保冷が必要な商品を送れるサービス 要問い合わせ

1-5-3. おすすめの事業者の特徴

  • トラック1台分以上、出荷することが多い事業者
    連結トラックを運用しているため、出荷量が多い事業者は福山通運を利用するとコストをおさえやすいでしょう。
  • 営業時間までに納品や配達を希望する事業者
    福山通運のジェットオーバーナイトサービスなら指定時間が8時、9時、10時と選べるので、会社の始業開始前や飲食店の開店直前に届いていると助かる商品を扱っている事業者に適しています。
  • 大阪市や名古屋市などで事業を展開している企業
    福山通運では、福山グリーン便や名阪特急「アーバンライナー」を利用した配送サービスを展開しており、大阪市内ー名古屋市内間であれば即日配達できます。同エリア内で、即日配達をすると顧客に喜ばれそうな商品を扱っている事業者は、積極的に検討することをおすすめします。

Webサイト:福山通運

2. 配送業者の選び方は? 大切なポイント3つ

倉庫とトラック

上記でご紹介した配送業者は、いずれも安心・安全に商品を顧客に届けることができる優良な業者です。このなかから自社に適した配送業者を選ぶときは、どんなところに気をつけたほうがよいのでしょうか。特におさえておきたいポイントを3つご紹介します。

2-1. 商品の特徴と顧客のニーズを事前に整理すること

配送業者を選ぶときは、事前に商品の特徴や顧客のニーズを事前に整理するとよいでしょう。それによって、自社に適した配送業者がどこか見極めやすくなります。

例えば、生活用品のような、すぐに届けてほしいという顧客のニーズが強い商品を扱っている場合は、即日配達や翌日配達ができる配送業者を選んだほうがよいと判断できます。一方で、急いで届ける機会が少ない商品の場合は、コストが安い配送業者を視野に入れて考えることができます。

2-2. 自社の販売データをもとに価格交渉をすること

自社に適していそうな配送業者を見つけたら、担当者と相談して契約に進みます。このとき重要なのが、契約を交わす前に、自社の販売データをもとに価格交渉をすることです。

EC事業者の場合、運営する規模や販売時期によって月の出荷個数に大きく差が出ます。ただ、配送業者は自社の販売成績がわからないゆえに、適正価格を出すことができません。

そのため、自社の販売データを集めて出荷個数を把握し、それをもとに価格交渉を行うことが大切になってきます。

2-3. 配送業者を限定しないこと

配送業者は自社のブランディングにもかかわってくるところですが、ひとつに絞るのではなく、複数社と契約してさまざまなサービスを利用できるようにしておくと、チャンスロスのリスクを減らせます。

また、複数社と契約した方が「A社とも契約しているのですが、そのA社が御社よりも安い金額を提示してきています。御社との契約を続けたいのですが、減額の余地はありますか?」などと、交渉を優位に進めることもできるようになります。

3. 配送業者に依頼する前に……知っておきたいラストワンマイル問題

疲れた運転手

EC事業における配送業者選びは、事業の成功を左右する要素のひとつです。

しかし、昨今では、いかに自社に適した配送業者を選ぶかだけでなく、ラストワンマイル問題をどう対策するかも必要になってきています。以下で詳しく紹介します。

3-1. そもそもラストワンマイルの意味は

ラストワンマイルとは、配送業者の営業所から顧客の自宅までを結ぶ最後の区間のことを指します。即日配達や翌日配達などは、ラストワンマイルを短縮する物流サービスの例としてあげられます。

3-2. 物流業界を悩ますラストワンマイル問題とは

ラストワンマイルにおける物流サービスは年々進化していますが、それによってさまざまな問題も発生しています。なかでもよく指摘されているのが配達員の負担増です。

そもそも物流業界は今、少ない人数でたくさんの荷物を配達しなければならない状況にあります。

EC事業者の増加により、宅配便の個数は増加しています。2011年の総個数、約34億個。 それから10年後2020年では約48億個とずっと右肩上がりです(参照:令和3年度 宅配便〈トラック〉取扱個数〈国土交通省調べ〉丨国土交通省)。

一方で、ドライバーの数は足りていない状況が続いています。鉄道貨物協会では、2028年にはドライバーが約28万人足りなくなるだろうと予測されています(参照:平成30年度 本部委員会報告書 p.104丨鉄道貨物協会)。

こうした状況とは裏腹に、即日配達や翌日配達などラストワンマイルを短縮するサービスが続々と登場してきていることから、配達員の負担増が懸念されているのです。

配達員の負担が増えると、事故が起きたり離職によって人手不足が加速したりなどして、配送サービスのクオリティに大きな影響が出てきます。また、配送業者側が労働環境改善のために運賃を上げる可能性もあります。このことから、ラストワンマイル問題は、EC事業者にとっても考えなければいけない課題となっています。

4. 物流代行は千趣会にご相談ください

配送業務を任せたいだけなら、この記事で紹介した5つの業者を検討してみるとよいでしょう。

ただ、ラストワンマイル問題による人件費、輸送コストの上昇が気がかりになっているようでしたら、商品管理を自社で行い、商品を配送会社に依頼するという形をやめ、物流業務そのものを外部業者に委託することを検討してみましょう。

外部業者に委託すれば、入荷、検品、在庫管理、ピッキング、梱包、出荷という業務にかけていた人件費が浮き、結果的に運賃の上昇分よりも物流コストをおさえられる可能性があります。

千趣会では、通販ブランド『ベルメゾン』で培ったノウハウがある、フルフィルメントサービスを提供しています。ぜひお問い合わせください。

【特徴】

千趣会はベルメゾンなどの自社ブランドで培った通販ノウハウと、年間2000万個の出荷を実現する仕組み・人材を持つ物流代行サービス会社です。各事業者の目的や課題を丁寧にヒアリングし、最適なカタチで受注から発送・梱包までをトータルでサポートすることが可能です。

ぜひお問い合わせください。

許認可

  • 化粧品製造業許可
  • 自動倉庫の営業倉庫許可
  • 高度管理医療機器販売業

【問い合わせ先】

お問い合わせフォーム

この記事に関するサービスを知りたい方はこちらから

フルフィルメントサービス

この記事に関するサービスを知りたい方はこちらから

フルフィルメントサービス

関連記事

全ての記事を見る

Contact お問い合わせ

  • 通販全般に関するお悩みやご相談
  • 各種サービスの資料をご希望の方

お気軽にお問い合わせください!

フォームからのお問い合わせはこちら

物流代行・コールセンターサービスは「フルフィルメントサービス」のフォームから、事務局・媒体制作・コンサルティングサービスは「商品開発・供給サービス」のフォームからお問い合わせください。

お電話でのお問い合わせはこちら

東京
03-5811-1163
大阪
06-6881-3164