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永年勤続賞に適したお祝いは?喜ばれる記念品や相場、基本マナーを解説

2025.04.04

会社記念品おすすめ9選
長年企業に勤めてくれた従業員を表彰する「永年勤続表彰」。これまでの貢献や功績に感謝と称賛の気持ちを伝えるために、計画をしている企業も多いでしょう。
ただ、実際にどのようなお祝いを送ったら、従業員に喜んでもらえるのでしょうか。
Point

この記事では、永年勤続表彰では従業員にどのようなお祝いを渡すべきかや、贈呈時に気をつけたほうがいいことは何かなどを解説します。

目次
  1. 1. 永年勤続表彰とは
    1. 1-1. 対象となる年数
    2. 1-2. お祝いの例
  2. 2. 永年勤続表彰の基本マナー
    1. 2-1. 適切なタイミングで従業員を表彰する
    2. 2-2. 慶事に相応しい熨斗(のし)を選択する
  3. 3. 永年勤続表彰の記念品の選び方
    1. 3-1. 相場に合った予算を設定する
    2. 3-2. 従業員の年齢・性別・嗜好を考慮する
    3. 3-3. 実用的なアイテムを選ぶ
    4. 3-4. 不公平感が生まれないように配慮する
  4. 4. 従業員に喜ばれる永年勤続表彰の記念品5選
    1. 4-1. トロフィー、表彰盾、メダル
    2. 4-2. 時計、ネックレス
    3. 4-3. 旅行券
    4. 4-4. 商品券
    5. 4-5. カタログギフト
  5. 5. 永年勤続表彰の記念品は課税対象になる?
    1. 5-1. 課税対象にならない記念品の条件
    2. 5-2. 賞金、商品券、カタログギフトは課税対象?
  6. 6. まとめ

1. 永年勤続表彰とは

表彰される男性

永年勤続表彰とは、企業から長年にわたって勤務した従業員への感謝の意を示し、その労をねぎらうための制度です。従業員の日ごろの献身を称えることにより、従業員の士気を高めて定着率を上げる(離職を防ぐ)効果があります。

1-1. 対象となる年数

永年勤続賞を表彰するタイミングは企業により異なりますが、10年・20年・30年という10年ごとの節目に行われることが一般的です。

ただし近年は働き方の多様化により、終身雇用の考え方が薄れつつあり、大卒で入社した社員の3割が入社3年以内に離職するという時代です(参照:新規学卒就職者の離職状況〈令和2年3月卒業者〉を公表します|厚生労働省)。そのため、入社最初の永年勤続表彰を入社5年目からとする企業もあります。

いずれにせよ、永年勤続表彰を通じて長期間に渡り会社を支えてくれた従業員をねぎらい、エンゲージメントを高めることにつながります。

1-2. お祝いの例

永年勤続表彰のお祝いに贈るものとして多いのは、賞与、記念品、そして永年勤続休暇です。これらのうち一つのみを贈ることもあれば、賞与+永年勤続休暇など組み合わせて贈ることもあります。

1-1-1. 賞金(金一封)

賞金は、長年にわたる勤務に対する感謝を報酬という形にして従業員に贈ります。賞与の目安は、後述する記念品の予算相場と同額で設定されることが多いようです。

1-1-2. 記念品

従業員の功績や献身への感謝を、形あるものとして贈ります。記念品の内容は、日常生活で利用できる実用的なもの、旅行券、名誉を示すメダルやトロフィーなどが挙げられます。

1-1-3. 永年勤続休暇

永年勤続休暇は、心身の疲労回復やリフレッシュを目的に従業員へ付与するリフレッシュ休暇の一種です。有給休暇や育児休暇とは異なり、休暇の日数などは会社の判断に委ねられている「法定外休暇(特別休暇)」に該当します。そのため、休暇の日数も7〜10日、多い場合は1カ月以上など会社によって大きく異なります。

2. 永年勤続表彰の基本マナー

マナー

永年勤続表彰のお祝いでは、長年自社に貢献してくれた従業員に感謝の想いを伝えるために、いくつかのマナーを心がけましょう。特に意識したいのが、次の3点です。

2-1. 適切なタイミングで従業員を表彰する

永年勤続表彰は、従業員が会社に対して長年にわたり尽力したことに対する感謝の意を示す機会です。そのため、お祝いのタイミングは非常に重要です。
一般的に、勤続年数の節目となる年度初めや会社の設立記念日など、特別な日が選ばれます。ただし、従業員が重大な案件に関わっていて忙しい時期などは、避けたほうがいいでしょう。

2-2. 慶事に相応しい熨斗(のし)を選択する

永年勤続の記念品は身内である従業員に贈る物ですが、基本的に冠婚葬祭の際に用いられる熨斗(のし)をつけます。熨斗の種類や結び方にはそれぞれ意味があるため、それらを理解したうえで適切なものを選びましょう。

熨斗の水引(熨斗に得外科れた帯紐のこと)は「紅白の花結び(蝶結び)」が適切です。紅白は慶事に用いられます。花結び(蝶結び)は何度も結び直せることから、何度あってもめでたい節目(出産祝い、入学祝いなど)に用いられます。

2-3. 心を込めた感謝の言葉を贈る

永年勤続表彰のお祝いには、記念品だけでなく従業員への「心を込めた感謝の言葉」も贈りましょう。感謝の言葉を伝える際は、その人がどれだけ企業に貢献してきたかを具体的に述べ、その功績を称えましょう。大切なのは、その従業員の貢献を具体的に認め、深く感謝する気持ちを伝えることです。

例文1

〇〇様、ここ数十年にわたり、あなたの尽力と忍耐力が会社を支え続けてくれました。あなたの存在がなければ、我々の会社は今日の姿ではありません。心からの感謝の意を込めて、永年勤続のお祝いを申し上げます。

例文2

長年にわたり、会社に貢献してくださった〇〇様、本当にありがとうございました。あなたの仕事への情熱とコミットメントが、私たち全員に大きな影響を与えています。あなたの労を称える、永年勤続のお祝いを申し上げます。

また永年勤続表彰では、会社からメッセージを贈るだけでなく、従業員のご家族からのメッセージを添えるのもおすすめです。一緒に過ごす家族からの心温まるメッセージは、その従業員だけでなく同僚や上司にも感動を与え、職場の絆を深めるきっかけにもなります。

3. 永年勤続表彰の記念品の選び方

永年勤続表彰に贈る記念品は三つの観点から選びましょう。それぞれのポイントを解説します。

3-1. 相場に合った予算を設定する

永年勤続表彰の記念品選びでは、まずは相場に合った予算設定が大切です。記念品は勤続年数に応じて予算が異なり、年数を重ねるほど相場も高くなる傾向があります。

2017年9月に実施された産労総合研究所の調査によると、記念品の平均価格は以下の通りでした。この結果も参考にしつつ、記念品の予算を考えていきましょう。

永年勤続表彰における記念品の平均価格
勤続年数 記念品の平均価格
10年 31,752円
20年 57,026円
30年 110,671円

出典:賃金事情2018年4月5日号「永年勤続表彰、慶弔見舞金に関する調査」p.33

3-2. 従業員の年齢・性別・嗜好を考慮する

永年勤続表彰の記念品選びでは、受賞者の年齢・性別・嗜好を考慮することも重要です。

例えば、男性受賞者には時計やネクタイといったビジネス用途に適したアイテム、女性受賞者にはアクセサリーや美容関連商品などが喜ばれます。従業員の年齢に合わせて、上品なデザインのアイテムや高品質の商品を選ぶことがポイントになります。

また、表彰する従業員の嗜好に合わせた記念品を選ぶのもおすすめです。読書が趣味ならブックギフト券、旅行が好きなら旅行券などを贈りましょう。

3-3. 実用的なアイテムを選ぶ

贈り物が実用的かどうかも、永年勤続表彰の記念品選びにおいて重視すべきポイントです。具体的には、時計やアクセサリー、高級文具など日常業務で活躍するアイテムなどです。実物にこだわらず、旅行券や商品券など、従業員の趣味嗜好に合わせた記念品もおすすめです。

永年勤続表彰は、長い間会社のために尽力してきた従業員への感謝の意を示す大切な機会です。その人が何を必要とし、何を喜びそうかを考えて、最適な記念品を選ぶことが求められます。

3-4. 不公平感が生まれないように配慮する

永年勤続表彰の記念品を贈呈する際は、勤続年数に合わせて異なるカテゴリーの記念品を選ぶ、同じカテゴリーで金額や品質に差をつけるなど、いくつかの選択肢があります。

表彰対象者が出るたびに、記念品選びの基準を毎回変えてしまうと、従業員が不公平感を覚えてしまうかもしれません。記念品選定の方針やルールは、あらかじめ定めておきましょう。

ちなみに、永年勤続の表彰対象者が毎年複数人いる会社では、過去に贈呈した記念品を公表しておくことがあります。毎回(毎年)どのような記念品が贈られているのか、すでに従業員に知られているため、過去の贈呈品を公表しておくようです。

記念品の内容を公表する場合においても、従業員感で不公平感が生まれないように、記念品選定のルールを統一しておくようにしましょう。

4. 従業員に喜ばれる永年勤続表彰の記念品5選

笑顔の従業員

ここでは、永年勤続表彰の記念品として人気の記念品をピックアップしてご紹介します。従業員に贈る記念品選びに悩んでいる場合は、参考にしてみてください。

4-1. トロフィー、表彰盾、メダル

トロフィーや表彰盾、メダルは従業員の長年の努力と尽力を称えるシンボルとして、ふさわしい記念品です。実用性は決して高くありませんが、トロフィーや表彰盾に従業員の働いた年数や功績を刻印して贈れば、従業員にとって唯一無二のアイテムとなるでしょう。

トロフィーや表彰楯、メダルは自宅やオフィスにも飾れるため、思い出として長く残すことができます。デザインや大きさ、材質などの選択肢も豊富なため、会社の文化や従業員に合わせて選ぶといった工夫もできます。

4-2. 時計、ネックレス

時計やネックレスは、永年勤続表彰の記念品として定番の一つです。これらの贈り物を普段から身につけることによって、従業員は毎日その功績を実感できます。一般的に、男性には腕時計を、女性はパールのネックレスを贈る傾向にあります。

4-3. 旅行券

旅行券は「体験」という形で、従業員の長年の貢献を称えることができる記念品です。一人旅を満喫できる旅行券も素晴らしいですが、従業員が家族と楽しめる旅行券を贈れば、従業員の家族にも感謝の気持ちを伝えられます。

4-4. 商品券

商品券は、永年勤続表彰の記念品として選ばれることが多い贈り物です。商品券は交換できる商品が豊富で、従業員は趣味嗜好に合わせて欲しい商品を選択できることから、従業員にとって満足度の高い記念品と言えます。

4-5. カタログギフト

カタログギフトも、永年勤続表彰の記念品としておすすめです。カタログギフトの最大の特徴は、受け取った人が自身の好きな商品を選べる点にあります。豊富なジャンルがそろっており、雑貨、旅行、グルメなどから自由に選べます。従業員の趣味嗜好に合わせて、最適なカタログをチョイスしましょう。

また、カタログも商品券と同様に、予算に応じてカタログを選択しやすい点が大きな魅力です。

5. 永年勤続表彰の記念品は課税対象になる?

TAXと書かれた電卓

永年勤続表彰にて記念品を贈る場合、いくつかの点を注意しないと給与所得となり、課税対象となってしまいます。その場合、記念品は給与・賞与として経理処理され、源泉徴収を行う必要があります。

ここでは、記念品が課税対象になる場合・ならない場合の条件について解説します。

5-1. 課税対象にならない記念品の条件

国税庁は、創業記念品や永年勤続表彰記念品に対して、以下の要件をすべて満たしている場合は給与として課税しないとしています。

(1) その人の勤続年数や地位などに照らして、社会一般的にみて相当な金額以内であること。

(2) 勤続年数がおおむね10年以上である人を対象としていること。

(3) 同じ人を2回以上表彰する場合には、前に表彰したときからおおむね5年以上の間隔があいていること。

(引用:No.2591 創業記念品や永年勤続表彰記念品の支給をしたとき|国税庁

永年勤続表彰のお祝いをする際は、この三点を満たしているかを必ず確認しましょう。

5-2. 賞金、商品券、カタログギフトは課税対象?

一方で、国税庁は永年勤続表彰にて現金・商品券などを支給する場合、全額が給与所得として課税されるとしています。また、従業員が自由に記念品を選べる場合も、その価格が給与として課税されるとしています(参照:No.2591 創業記念品や永年勤続表彰記念品の支給をしたとき|国税庁)。

この条件に当てはめると、永年勤続表彰において賞金や商品券、カタログギフトなどは課税対象になると考えられるでしょう。しかし、一定の金額の範囲内において品物を選択できる商品券やカタログギフトに対して、国税庁は以下のような見解を発表しています。

【照会要旨】
 A社では、永年勤続者表彰に当たり、表彰対象の従業員に一定金額の範囲内で自由に品物を選択させ、その希望の品物を購入の上、永年勤続者表彰記念品として支給しています。
 この場合、その金額はそれほど多額ではないため、課税しないこととして差し支えありませんか。


【回答要旨】
 記念品の金額の多少にかかわらず、その品物の価額を給与等として課税することとなります。

 永年勤続者の表彰のための記念品については、その支給が社会一般的に行われているものであり、また、その記念品は、通常、①市場への売却性、換金性がなく、②選択性も乏しく、③その金額も多額となるものでないこと等から、現金による手当とは異なり、強いて課税しないこととしています。
 しかし、同様の趣旨から、現物に代えて支給する金銭については、たとえ永年勤続者に対するものであっても非課税と取り扱うことはしないこととしています。
 照会のように、自由に記念品とする品物を選択できるとすれば、それは使用者から支給された金銭でその品物を購入した場合と同様の効果をもたらすものと認められますから、非課税として取り扱っている永年勤続者の記念品には該当しません。

(引用:自由に選択できる永年勤続者表彰記念品|国税庁

この回答内容に即して考えると、商品券やカタログギフトは課税の対象外になると考えられます。しかし、本回答は令和5(2023)年8月1日時点の法令にもとづいていることや、あくまで一例に過ぎません。

実際に永年勤続表彰の記念品を選択する際は、近くの税務署などに問い合わせてみてください。

お祝いやお返しに悩んだら、TSUNAGU SENSHUKAIのカタログギフト特集

6. まとめ

表彰式

永年勤続の表彰は、企業が従業員の長年にわたる貢献を称え、感謝の意を表す大切な機会です。そのお祝いにおいて、従業員が最大限喜びを感じられるよう、適切なマナーを守りつつ、最適な記念品・賞金・休暇を贈りましょう。


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