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この記事では、個別指導塾の生徒募集に効果的なチラシ作成のポイントを解説します。
- 目次
1. チラシはもう古い? いま個別指導塾にチラシが必要な理由

Web広告全盛の時代でも、チラシは個別指導塾の生徒募集において強力な味方です。Web広告は広範囲に配信できますが、チラシには独自の強みがあります。
具体的には、地域を絞った効果的な配布により、塾周辺の家庭に直接アプローチできます。また、物理的に残るため、後から見返してもらえる可能性が高いのもメリットです。
QRコードからWebページへ誘導すれば、オンラインとオフラインの相乗効果も期待できます。チラシは時代遅れどころか、Webマーケティングと補完し合うツールの1つです。
2. チラシ作成前の準備

個別指導塾のチラシを作成する前に、効果的な生徒募集のための準備が必要です。以下の3つのポイントを押さえて準備を進めれば、より反応率の高いチラシを作成できます。
2-1.チラシの目的を設定する(認知度向上、体験申し込み促進など)
チラシを作成する前に、その目的を明確に設定しましょう。目的を明確にすることで、チラシで何を伝え、どんな行動を促したいのかが見えてきます。
主な目的とそれに応じたチラシの特徴は、以下のとおりです。
目的 | チラシの特徴 |
---|---|
認知度向上 |
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体験申し込み促進 |
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季節講習の募集 |
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志望校合格率UP |
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苦手克服サポート |
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2-2.塾の状況を分析する
自塾の分析によって、どんな生徒にバリューを発揮できるのかがわかります。ほかの塾との差別化を明確にし、ターゲット層に響くメッセージを届けるために、SWOT分析を活用しましょう。
SWOT分析とは、Strengths(強み)、Weaknesses(弱み)、Opportunities(機会)、Threats(脅威)の4つの要素から自塾の現状を分析する手法です。この分析により、自塾のプラス要因(強み・機会)だけでなく、マイナス要因(弱み・脅威)も客観的に把握できます。
一般的なSWOT分析のフォーマットは以下のとおりです。
プラス要因 | マイナス要因 | |
---|---|---|
内部環境 | 強み(Strengths) | 弱み(Weaknesses) |
外部環境 | 機会(Opportunities) | 脅威(Threats) |
また、クロスSWOT分析も実施してみましょう。クロスSWOT分析とはSWOT分析の一つで、4つの要素をそれぞれ掛け合わせ、より多面的に戦略を把握する方法です。この方法を用いることで、プラス要因・マイナス要因を知るだけでなく、それらを活かした具体的な戦略を考えられるようになります。
以下に、個別指導塾でクロスSWOT分析を用いた場合の具体例を示します。
強み(Strengths) | 弱み(Weaknesses) | |
---|---|---|
機会(Opportunities) |
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脅威(Threats) |
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このように、SWOT分析やクロスSWOT分析を通じて自塾の強みを幅広く分析し、その結果をチラシに反映させることで、より効果的な生徒募集につながります。
2-3.ターゲット層を明確にしておく
個別指導塾の生徒募集チラシを作成する前に、ターゲットである「塾に来てほしい生徒」を具体的にイメージすることが重要です。
理想の生徒像を明確にするために、以下の点を考慮しましょう。1から順に進めることで、ターゲット層は具体化できます。
- 学年:小学生、中学生、高校生のどの層をメインターゲットとするのか
- 生徒の悩み:授業の予習成績アップ、苦手科目の克服、受験対策など、どこにフォーカスするのか
- 生徒の目標:志望校合格、定期テストでの高得点獲得など、何を訴求するのか
- 保護者の特徴:教育方針、立地、価格塾に求めるものなど、塾選びでなにどこを重要視しているのか
たとえば「中学受験を目指す小学4〜6年生で、塾から徒歩15分圏内に住む、学習習慣が身についていない生徒」と具体的に設定することで、そのターゲットに合わせたチラシのデザインや内容を考えやすくなります。
3. 反応率UPのためのチラシデザインの秘訣

チラシのデザインは、契約の成否を左右する重要な要素です。効果的なデザインを作るための5つのポイントを紹介します。
3-1. 情報に優先順位をつける
個別指導塾の生徒募集チラシでは、情報の優先順位を適切に設定することが重要です。読者の目線と行動を想定しながら、情報を配置しましょう。
具体的には、チラシを3つの段落に分けて配置すると、読み手の印象に残りやすくなります。
【最上位:チラシを一目見た瞬間に目に飛び込む情報】
- 塾名:ロゴを含めて大きく目立つように配置する
- キャッチコピー:塾の強みや魅力を端的に伝える文言を入れる
- 写真やイラスト:塾の雰囲気が伝わる印象的なビジュアルを使用する
【中段:塾選びの判断材料となる重要情報】
- 提供サービス:個別指導の科目やコース内容、特徴を具体的に記載する
- 料金体系:わかりやすく、安心感を与える表示方法を心がる
- 体験授業:無料体験授業の有無やその魅力を強調する
- 差別化ポイント:他塾にない強みを箇条書きで簡潔にアピールする
【下段:受領者の行動を促す情報】
- 連絡先:住所、電話番号、ウェブサイトのURL、QRコードを見やすく配置する
- 特典情報:期間限定クーポンや割引を提示し、即時の行動を促す
- アクセス情報:最寄り駅からの距離や簡単な地図を掲載する
なお、情報過多にならないよう気をつけましょう。詳細情報はウェブサイトに誘導するなど、チラシはあくまでも興味を持ってもらうための入り口として位置付けることが大切です。
3-2. インパクトのあるキャッチコピーで塾の強みをアピール
個別指導塾の生徒募集チラシで最も目を引く要素は、インパクトのあるキャッチコピーです。塾の強みをわかりやすく端的に表現し、ターゲットの心に響くフレーズを作ることが重要です。
効果的なキャッチコピーを作成するためのポイントは、以下のとおりです。
- 「少人数制」「成績保証」「講師の質」など、ターゲットに合う強みを絞り込む
- 「合格率95%以上!」「1クラス3人までの少数制」など具体的な数字やデータを盛り込む
- 「君の可能性、無限大!」などシンプルでリズミカルな表現を心がける
- 競合他社にはない特徴を前面に出し他塾との差別化を図る
なお、キャッチコピー作成の際には、誇大広告にならないよう事実に基づいた表現を心がけましょう。
3-3. 信頼性を高める要素を盛り込む
個別指導塾の生徒募集チラシで信頼性を高めるには、保護者の心理を理解し、安心感を与える要素を盛り込むことが重要です。以下に、効果的な要素とその具体例を紹介します。
信頼性を高める要素 | 具体例 |
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生徒の声の活用 |
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合格実績のアピール |
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講師陣の紹介 |
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アピールポイントの箇条書き |
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その他の信頼性を高める要素 |
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3-4. 行動を促す要素を記載する
個別指導塾の生徒募集チラシで、読者の行動を促すためには、効果的な要素を盛り込むことが重要です。以下に、具体的な施策を解説します。
【限定性を持たせる】
限定性は、即座の行動を促す要素として、以下のような特典例が効果的です。
- 期間限定特典:「チラシをご覧の方限定!3月末までの入塾で入会金無料!」
- 数量限定特典:「新規入塾者先着10名様に、学習サポートタブレットをプレゼント!」
【簡単な行動を促す】
読者が気軽に行動できるよう、複数の選択肢を用意します。
- 電話問い合わせ:「無料体験授業の予約はこちら!→0120-XXX-XXX(24時間受付)」
- Webサイトへの誘導:「詳細はWebで!QRコードを読み取ってアクセス →」
- LINE公式アカウント登録:「LINE友だち追加で、お得な情報をゲット! →」
要素を盛り込む際には情報過多にならないように、ポイントを絞って強調することが大切です。
3-5. テンプレートに頼らないデザインの基本ルールを抑える
テンプレートを使わず、オリジナリティあふれるチラシを作るための基本ルールをまとめました。以下の表を参考に、ターゲット層に合わせたデザインを心がけましょう。
要素 | 内容例 | 期待できる効果 |
---|---|---|
写真 |
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イラスト |
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レイアウト |
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配色 |
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基本ルールをおさえつつ、自塾なりのアイデアを加えることで、オリジナリティあふれるチラシデザインの作成が可能です。その際、競合となる他塾のチラシを可能な範囲で取り寄せ、色使いやメッセージなどの傾向を掴むと、差別化が容易になります。
4. 効果的なチラシの配布方法

個別指導塾の生徒募集チラシを効果的に配布するには、以下の4つの方法があります。それぞれの特徴をおさえ、目的に合わせて選択しましょう。
4-1. ポスティング
ポスティングは、幅広い家庭に認知してもらいたい場合の選択肢の1つです。ターゲットとなる家庭に直接、複数回に渡ってチラシを届けられるため、認知度向上や生徒募集に有効です。
ポスティングを成功させるためには、以下のポイントに注意しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
配布エリアの選定 |
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配布時期の検討 |
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配布方法の工夫 |
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法令遵守 |
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効果測定 |
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ポスティングは費用対効果が高い方法ですが、労力がかかります。専門業者に依頼する際には、予算と費用対効果を見極めて検討するようにしましょう。
また、地域によっては条例でポスティングが規制されている場合もあるため、事前に確認することをおすすめします。
4-2. 新聞折り込み
新聞折り込みは、ポスティングよりも配布単価を抑えたい場合の選択肢の1つです。新聞購読者は年齢層が高い傾向にあるため、購読者層とチラシを配布したい年齢層層がマッチしない可能性もあります。
また、新聞折り込みは多くのチラシに埋もれやすい手段です。手にとってもらいやすいように、ターゲットに適したデザインと、後から見返すだけの情報量を盛り込むようにしましょう。
4-3. DM(ダイレクトメール)
DMは、個別指導塾の生徒募集チラシを細かくセグメントしたターゲットに郵送する方法です。送付先情報を得ていることが条件となりますが、ほかの方法と比較して、より狙った層に情報を届けたい場合に適しています。
DMの効果を高めるための主なポイントは、以下のとおりです。
- ターゲットを絞る:塾から半径1.5km圏内の数学が苦手な中学2年生など
- メッセージをパーソナライズする:「◯◯中学校の皆様へ」や「中間テスト対策」など
- 封筒をインパクトのあるデザインにする:「限定特典あり」やイラストなどを表記
- 同封物で訴求力を高める:1ヶ月の学習計画表や、塾の雰囲気が伝わる小冊子など
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千趣会では、事業者の集客を支援するプロモーションサービスの一環として、ベルメゾン会員に向けてダイレクトメールなどを送付するサービスを展開しています。約1,800万人いるベルメゾン会員の中から、詳細なセグメントで自社のターゲットを的確に抽出し、ピンポイントでダイレクトメールやサンプル、チラシを送付することが可能です。費用対効果の高いプロモーションサービスをお探しでしたら、ぜひ千趣会にご相談ください。
5. チラシの効果測定と改善

チラシの効果を正確に把握し、次回の改善につなげるまでが一連の活動です。ここでは、チラシの効果測定と改善のための具体的な方法を紹介します。
5-1. コンバージョン数を記録
チラシの効果を最大限に引き出すためには、まず「どれくらいの人が興味を持ってくれたのか」=コンバージョン数の把握が第一歩です。
コンバージョン数とは、Webサイトでの資料請求やチラシ持参による体験授業申し込みなど、チラシを見た人が実際に塾に興味を示して行動を起こした回数を指します。
具体的なレスポンス数の記録方法は、チラシにWebサイトへの誘導設置(QRコード)やチラシ持参特典などを活用するとよいでしょう。
5-2. チラシ経由の問い合わせ内容を分析
チラシを見た人が、どんなきっかけで塾に興味を持ったのかを知ることは、次回以降のチラシ作成や、塾全体の広報戦略に非常に役立ちます。
集計・分析する項目例は以下のとおりです。
- チラシ配布方法別の問い合わせ率:どの配布方法が効果的か?
- チラシを見たエリア別の問い合わせ率:どのエリアからの反応が良いのか?反対に悪いのか?
- 年齢層・学年別の問い合わせ内容:ターゲット層に響いているか?
- 問い合わせの決め手となった情報:何が効果的だったのか?
- 質問が多い内容:チラシで伝えきれていない情報はないか?
集計したデータは、グラフや表を用いて、視覚的にわかりやすくまとめると推移や変化に気づきやすくなり、スピード感を持った改善が可能になります。
5-3. 次回チラシへの反映
効果測定の結果を次回のチラシ作成に活かすことで、より精度の高い生徒募集が可能になります。以下のポイントを参考に、継続的に改善しましょう。
改善項目 | 具体的な取り組み |
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反響の大きかった要素の強化 |
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反響の小さかった要素の改善 |
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新たな試みの導入 |
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改善の継続 |
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常に改善を意識し、市場の変化や生徒のニーズに合わせてチラシをアップデートしていくことが重要です。
6. 個別指導塾の生徒募集チラシでお悩みの場合は千趣会にご相談ください

個別指導塾の生徒募集チラシを効果的に作成・活用するには、デザインや配布方法など、さまざまな面のノウハウが必要になります。しかし、自社のなかだけでは対応できる範囲が限られている場合もあるでしょう。
その際には、千趣会の「プロモーションサービス」の利用をご検討ください。ヒアリング内容をもとに、長年の実績とノウハウを活かした最適なプロモーション方法について提案いたします。
「どのようにチラシを作成すれば効果的な生徒募集ができるのか知りたい」という場合は、ぜひ千趣会にご相談ください。
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