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メールマーケティングとは?効果やメリット、実施のポイントを解説

2024.03.29

メールマーケティング4つの手法 図解
メールを通じて顧客とコミュニケーションを取り、集客や売上につなげるマーケティングが「メールマーケティング」です。多くの企業が重要な施策として取り組んでいる、メールマーケティングの役割やメリット、実施のポイントを解説します。
千趣会ではベルメゾン会員への貴社広告の単独でのメルマガ配信をはじめ、貴社とのタイアップ企画での広告、アンケート付きの広告など、様々なメニューからニーズに合わせた最適なプランをご提案します。ぜひお気軽にお問い合わせください。
目次
  1. 1. メールマーケティングの役割と重要性
  2. 2. メールマーケティングのメリット
    1. 2-1. 低コストで始められる
    2. 2-2. ユーザーに合わせて配信内容・更新頻度を変更できる
    3. 2-3. 効果検証しやすい
  3. 3. メールマーケティングのデメリット
    1. 3-1. 短期的な効果は得られにくい
    2. 3-2. コンテンツ制作にリソース・コストが必要
    3. 3-3. 不特定多数へのアプローチができない
  4. 4. メールマーケティングの主な手法と効果
    1. 4-1. メールマガジン
    2. 4-2. ターゲティングメール(セグメントメール)
    3. 4-3. ステップメール
    4. 4-4. リターゲティングメール
  5. 5. メールマーケティングの実施手順
    1. 5-1. ツールの導入
    2. 5-2. 目標設定
    3. 5-3. 配信リストの作成
    4. 5-4. メール作成
    5. 5-5. メール配信
    6. 5-6. 効果検証と改善
  6. 6.【例文で解説】件名・本文作成のポイント
    1. 6-1. 開封率を高める件名のポイント
    2. 6-2. 目的別に意識したい本文作成のポイント
  7. 7. メールマーケティング実施のポイント
    1. 7-1. メールマーケティングを行う目的を明確にする
    2. 7.2 A/Bテストを実施して改善を図る
  8. 8. メールマーケティングの成功事例
    1. 8-1. タビオ
    2. 8-2. 小林製薬
  9. 9. メールによる顧客獲得なら千趣会にご相談ください

1. メールマーケティングの役割と重要性

PCを操作する人

メールマーケティングの主な役割は、商品やブランドの認知獲得、ファンとなる顧客の育成、商品・サービスの購入促進などが挙げられます。
2023年6月に総務省が発表した「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>」では、平日・休日に消費者がどのようなメディアを見ているのかがまとめられています。
それによると、全年代が平日に最も多く見ているメディアは「ソーシャルメディア」(43.3%)なのですが、その次が「メール」(40.3%)でした。40代以降の年齢層では、ソーシャルメディアよりもメールを見ていると示されています(参照:令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要> p.7丨総務省)。
このことから、メールは今も主流のコミュニケーションツールであり、メールマーケティングは有効なマーケティング施策といえるのです。

引用:令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要> p.7丨総務省

引用:令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要> p.7丨総務省

2. メールマーケティングのメリット

メリットと書かれたブロック

メールマーケティングのメリットは、大きく3つにまとめられます。

  • 低コストで始められる
  • ユーザーに合わせて配信内容・更新頻度を変更できる
  • 効果検証しやすい

2-1. 低コストで始められる

メールマーケティングは、従来の広告やダイレクトメールなどに比べ、1通あたりの作成・配信コストが非常に低いです。大量のメール配信も安価に実施できるので、大規模なキャンペーンを行う際にも大きな利点があります。

2-2. ユーザーに合わせて配信内容・更新頻度を変更できる

メールマーケティングは、顧客の購買履歴や閲覧ページなどの行動データを元に、関心が高そうな商品や情報をメールで配信できます。顧客がメールを開封する傾向のある曜日や時間に合わせて配信すれば、開封率やクリック率の向上も期待できるでしょう。
顧客に合わせて施策の内容を調整することで、顧客との効率的なコミュニケーションを実現できます。

2-3. 効果検証しやすい

メールマーケティングでは、さまざまな指標を用いて分析を行います。

指標の種類 内容
到達率 送信したメールが、受信者の受信トレイに無事届いた割合
開封率 配信したメールが開封された割合
不達率 配信リストのうちで届かなかった数の割合(送信エラー率)
スパム率 送信したメールが迷惑メールと判断された割合
コンバージョン率 成果(商品の購入、イベント登録など)に至った割合

こうしたデータは、ツールを用いることですぐに収集・分析が可能です。データをもとに、次回の配信内容やターゲティングの見直し、配信タイミングの最適化など、効果的な施策改善を進めることができます。

3. メールマーケティングのデメリット

デメリット

一方で、メールマーケティングには3つのデメリットもあります。

  • 短期的な効果は得られにくい
  • コンテンツ制作にリソース・コストが必要になる
  • 不特定多数へのアプローチができない

3-1. 短期的な効果は得られにくい

メールマーケティングは、メール送信を繰り返しながら適切な更新頻度・メールの内容などを改善し、顧客との関係性を深めていきます。そのため、1カ月以内といった短期的な効果が出る可能性は高くありません。
メールマーケティングは、中長期的な運用が前提となります。社内でノウハウや経験を蓄積させるために、継続的にメールマーケティングを運用できる体制の構築が必要です。

3-2. コンテンツ制作にリソース・コストが必要

メールマーケティングでは、メールの本文や添付画像といったコンテンツが必要です。メール配信や分析の仕組みはある程度自動化できますが、コンテンツ制作には一定のリソースとコストが求められます。
現在はHTMLメールが普及して、画像・動画の挿入やテキストのサイズ・色などを自由にカスタマイズできます。その分、従来のテキストメールよりも多くのリソースが必要となりました。

3-3. 不特定多数へのアプローチができない

改正特定商取引法により、電子メール広告についてメールの受信を承諾していない消費者に対して、メールを送信する行為は原則禁止されました(オプトイン規制)。そのため、メールマーケティングはSNSやマス広告のように、不特定多数へのアプローチはできません。
一定以上の成果を発揮するには、自社に一定規模のメーリングリストが必要となります。

4. メールマーケティングの主な手法と効果

スマートフォンでメールを見る人

メールマーケティングの手法としては、主に「メールマガジン」「ターゲティングメール(セグメントメール)」「ステップメール」「リターゲティングメール」の4つが挙げられます。それぞれの特徴と期待できる効果を解説します。

4-1. メールマガジン

メールマガジン(メルマガ)は商品情報、新着情報、セール情報など、顧客(メルマガ登録者)に伝えたい情報を定期的に一斉配信するメールのことです。定期的な配信によって、顧客への露出の向上、接触時間の増加などにつながるといった効果が期待できます。

4-2. ターゲティングメール(セグメントメール)

ターゲティングメール(セグメントメール)とは、顧客の属性・行動履歴などの条件で絞り込んだ顧客に送信するメールのことです。例えば「2週間後が誕生日の20代後半の女性」のように、1つあるいは複数の条件で顧客を絞り込みます。
絞り込んだ属性にマッチした情報を提供することで、より高い開封率やクリック率、コンバージョン率が期待できます。

4-3. ステップメール

ステップメールは、顧客の行動やフェーズに合わせて、異なる内容のメールを段階的に送るメールのことです。メールマガジンは1通で完結するような情報を送信しますが、ステップメールは資料請求・商品の購入などのゴールに向けた「シナリオ」を想定して、メールを作成・配信します。

メール 本文の一例
1通目 会員登録への感謝を伝えるメール
2通目 商品・ブランドに関する情報、こだわりを説明
3通目 サンプル品の紹介
4通目 商品の使い方を解説
5通目 利用者の声を紹介
6通目 初回購入キャンペーンについて告知

ステップメールはシナリオ作成の難易度が高いものの、顧客の育成や商品の理解促進などで高い効果が期待できます。

4-4. リターゲティングメール

リターゲティングメールとは、過去に購買につながる行動を取っていた顧客に対して、購入サイトへの再訪問や商品購入を促すメールのことです。
リターゲティングの一例としては、次のようなものがあげられます。

  • 過去に商品ページを見てそのまま離脱してしまった顧客に、クーポンを配布する
  • 商品をカートに入れて離脱してしまった顧客に、リマインドメールを送る

リターゲティングメールは、商品への関心度が高い顧客への訴求や、休眠顧客の掘り起こしなどに効果を発揮します。

5. メールマーケティングの実施手順

STEP1...STEP2...STEP3...STEP4... と記載された紙

メールマーケティングの実施には、以下の手順が一般的です。

  1. ツールの導入
  2. 目標設定
  3. 配信リストの作成
  4. メール作成
  5. メール配信
  6. 効果検証と改善

5-1. ツールの導入

メールマーケティングでは顧客情報の管理やメールのメール配信の機能を持つマーケティングオートメーション(MA)ツールが不可欠です。手動によるメールは非常に難しく、ステップメールを人力で行うのはほぼ不可能といえます。MAツールを用いることで、配信スケジュールの作成や配信リストへの自動一括送信、メールの開封率のチェックなどが行えます。
さらに踏み込んでセールスを行う場合は、営業支援システム(SFA)との連携も検討しましょう。自社の予算や求める機能、操作性などを考慮して、最適なツールを導入してください。

5-2. 目標設定

メールマーケティングを成功させるにあたり、重要なのが「目標設定」です。まずは「メールからの商品購入を月◯件にする」というような、メールマーケティングを行う大きな目標を明確にします。
設定した目標から逆算して、具体的な数値目標を設定しましょう。

【数値目標の一例】

  • 開封率30%以上
  • リンククリック数を前月比10%増加
  • メールから流入した顧客のコンバージョン率を2%にする」など

5-3. 配信リストの作成

アンケート、資料ダウンロード、メールマガジン登録、会員情報などの情報源から、顧客のメールアドレスを獲得します。その情報をもとに、メールを送付する「配信リスト」を作成しましょう。
配信リストには、顧客名や年齢、性別、購入履歴などをまとめます。配信先のメールアドレスの数が多いほど、属性に応じたメールの効果測定がしやすくなります。メールマーケティングでは、配信先を増やすための施策も積極的に行いましょう。

5-4. メール作成

顧客に送るメールを作成します。送信する相手顧客にあわせて、目を引くようなタイトル、本文、レイアウトを意識しつつ、顧客にとって価値のある情報を提供しましょう。件名や本文作成のポイントは、この後に解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

5-5. メール配信

MAツールを用いてメールを配信します。メールの配信では、顧客のライフスタイルや行動傾向を考え、適切なタイミングを図ることが重要です。ターゲットが会社員であれば、昼休み時間帯や終業後などの閲覧時間が長いとされる時間帯に配信します。学生がターゲットであれば、通学時間帯や放課後の時間帯の配信などが想定されます。
この後に行う効果検証を通じて、適切な配信時間・配信頻度を探っていきましょう。

5-6. 効果検証と改善

メール配信後、MAツールの分析機能を活用して、開封率やクリック率、コンバージョン率などの数値を確認します。それらの数字を数値目標に照らし合わせ、よりよい結果がでるにはどうすればいいか、改善策を考えます。

改善すべき数値 改善策
開封率が低い 配信時間、タイトルを変更する
クリック率が低い 本文内容を変更する、CTAを改善する
コンバージョン率が低い メールによる訴求力を強化する、LPや入力フォームを改善する

改善策を出したら、「5-4. メール作成」に戻ってメール作成・配信を行いましょう。このサイクルを繰り返していくことで、自社に最適なメールマーケティング戦略を構築していくのです。

6.【例文で解説】件名・本文作成のポイント

PCをタイプする人

メールマーケティングを成功させる上で、メールの件名や本文はとても大切な要素であり、それぞれに押さえておきたいポイントがあります。例文を踏まえて、それぞれのポイントを解説しましょう。

6-1. 開封率を高める件名のポイント

多くの読者は、件名を読んでそのメールを開封するか判断します。つまり、メールを読まれるかどうかは、件名にかかっているのです。
メールの開封率を高めるために、件名の作成ではお得感や限定感、新着情報など読者が興味を持つ言葉を冒頭に配置するよう意識しましょう。また「」や【】といった記号を用いることで、より目を引く件名を作成できます。

例文1:新宿区にお住まいの方限定!
例文2:【見逃し厳禁】9月発売の新アイテム
例文3:先着10名様にギフト券プレゼント
例文4:1日10分で美肌を生み出す方法を公開します

6-2. 目的別に意識したい本文作成のポイント

メール本文は、なにを目的するかによって意識するポイントが変わります。今回は「販売促進」「コミュニケーション」「イベント集客」の3点で、それぞれのポイントと例文を解説します。

①販売促進の場合

販売促進のメールは、件名と同様にお得感や限定感が伝わるキャッチコピーを用いて、読者のクリックを促していきます。

例文:【先着50名限定】↓10月発売の新商品を特別割引で発売!

②コミュニケーションの場合

メールを通じて顧客とのコミュニケーションを重ねていく場合は、親しみやすさを意識した文体がポイントです。冒頭のあいさつもカジュアルなものにする、編集後記で個人のエピソードを紹介するなどがおすすめです。

例文(冒頭のあいさつ):
こんにちは!〇〇の田中です。

1月に入って急に冷え込んできました。
昨年末に引っ張り出したこたつから出られない毎日を送っています。
本日は、冬の寒さを乗り切る便利な防寒グッズを紹介します!

例文(編集後記):
今週も弊社のメルマガをお読みいただき、誠にありがとうございます。本日は〇〇店の田中がお届けしました。

実は最近、私はロードバイクにハマっています。先日は自宅から30kmほど離れた公園まで頑張ったのですが、翌朝は見事に筋肉痛になってしまいました…(笑)。これから少しずつ距離を伸ばして、100kmのロングライドを目指して頑張ります!

読者の皆様も、お体を大事にしつつ運動を楽しんでください。

③イベント集客の場合

イベント集客を目的にしたメールは、告知内容に加えて「イベントに参加することで得られるメリット」を明示しましょう。また、セミナーの名称を印象的なものにして、それを前面に出していくのも重要です。

例文:
◯月開催の「実例で見るメルマガ開封率300%の方法」では、弊社の支援しているEC会社様の実例から、メルマガ施策を成功させる方法をご紹介いたします。

これからECを始めたいという事業者様や、ECでなかなか売上を伸ばせていないという事業者様は、ぜひご参加ください。

7. メールマーケティング実施のポイント

会議をする男女7人

メールマーケティングを効果的に行うために、3つのポイントを意識しましょう。

  • メールマーケティングを行う目的を明確にする
  • A/Bテストを実施して改善を図る

7-1. メールマーケティングを行う目的を明確にする

メールマーケティングで成果を出すには、なぜメールマーケティングを行うのか、目的を明確にすることが重要です。目的がはっきりしていなければ、適切なコンテンツも設計できませんし、成果も測定できません。
まずは企業の目的に合わせて、「新規顧客獲得」、「イベント集客」、「認知度アップ」などの目標を決めます。そして目標に応じて、メールを届けたいターゲット、届ける情報、メール配信の頻度、評価指標を定めていきましょう。

7.2 A/Bテストを実施して改善を図る

メールマーケティングで高い効果を得るために、A/Bテストが有効です。A/Bテストとは、異なる2つのバージョン(例:タイトルやデザイン、文面の違うメール)をランダムに分けて配信し、結果を比較して最適なものを見つけ出す方法です。
メールのレイアウトや文面の違いなど、よりよい結果につなげるための改善策が複数浮かんだ場合、A/Bテストでより有益な施策を探していきましょう。

8. メールマーケティングの成功事例

メールマーケティングの成功事例として、2社の事例を紹介します。

8-1. タビオ

タビオ株式会社が運営するタビオ(Tabio)は、高品質かつリーズナブルな靴下を展開するブランドとして、高い人気を誇ります。同社は顧客のリピート率を高めるために、メールマーケティングの改善に着手し始めました。
過去に配信していたメールは、顧客のターゲティングが行われておらず非効率な状態でした。蓄積された顧客データの分析・活用できるようにしたことで、メールのクリック率や商品の購入率が大幅に改善しました。

8-2. 小林製薬

医薬品や衛生用品を取り扱っている小林製薬株式会社は、以前から販売促進を目的に、全顧客に対してメルマガ配信を行っていました。思うような結果は得られなかったため、同社はメールへの反応感度によって顧客のセグメンテーションを実施。成果が見込める客層に絞って集中的にメール送信したところ、顧客からの受注が増加し売上アップにつながりました。

9. メールによる顧客獲得なら千趣会にご相談ください

ビジネスマン

メールマーケティングを用いることで、顧客との良好な関係構築や販売促進が期待できます。今回紹介したポイントを踏まえて、中長期的な目線でメールマーケティングに取り組み、売上アップやブランディングに活かしてください。

千趣会では自社運営通販「ベルメゾン」の会員へ向けて、貴社広告の単独でのメルマガ配信をはじめ、タイアップ企画やアンケート付きの広告など、様々なメニューからニーズに合わせた最適なプランをご提案します。ぜひお気軽にお問い合わせください。


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