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自動倉庫とは?主な種類や導入メリット、注意点、事例を紹介

2023.09.13

Automated storage and retrieval system
自動倉庫とは、商品の入庫から出庫までの作業を自動化した倉庫のことです。これまで人が行ってきた入庫・保管・出庫作業をロボットに代替させ、それらをITシステムを使って一元的に管理します。自動倉庫を導入すると、人手不足への対策、作業効率の向上、省スペースでの管理などが実現できます。
Point

この記事では、自動倉庫のタイプや導入のメリット、注意点を詳しく紹介しています。

目次
  1. 1. 自動倉庫とは
  2. 2. 自動倉庫の主なタイプ
  3. 3. 自動倉庫を導入することで得られるメリット
  4. 4. 自動倉庫を導入するときの注意点
  5. 5. 自動倉庫システムの導入事例
  6. 6. 物流業務の効率化にお悩みなら千趣会にご相談ください

1. 自動倉庫とは

自動倉庫

自動倉庫とは、人間が手作業で行う倉庫管理作業(在庫管理やピッキング、運搬など)をロボットなどに任せ、それらをコンピューターで一元的に管理して自動化を実現した倉庫のことです。

自動倉庫は物流センターや工場内の倉庫、貨物輸送用倉庫などさまざまな場面で活用されています。ピッキング・入出庫管理業務に係る効率化、人件費削減を検討している倉庫会社でよく検討されています。

千趣会では、物流代行(発送代行)サービス、受注から梱包・発送までの物流業務のトータル代行サービス(フルフィルメントサービス)を提供しています。ベルメゾンなどの自社通販で培ったノウハウをもとに、高品質な物流サービスをご提供します。
物流に関する課題やお悩みがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

2. 自動倉庫の主なタイプ

Large industrial warehouse with high racks. In the foreground are a lot of cardboard boxes.

自動倉庫にはさまざまな種類があります。ここでは、多くの倉庫で採用されている代表的なタイプをご紹介します。

2-1. バケット型

The image of a warehouse equipment

バケット型自動倉庫は、物品をバケット(折り畳みコンテナなどの通い箱が代表的)に入れて保管するタイプの自動倉庫です。

一般的には自動倉庫のラック上に保管されたバケットを、「スタッカークレーン」という機器が出し入れすることで、貯蔵する物品を運んだり取り出したりします。

また、バケット型自動倉庫では、貯蔵する物品を識別するために、バーコードやRFIDタグ(個別情報が書き込まれたICタグ)などを使用することがあります。

バケット型は、小さな物品を多数貯蔵する場合や、通い箱などの一時保管が必要な場合に適しています。

2-2. パレット型

Modern automation of warehouse production

パレット型自動倉庫は、貯蔵する物品を載せるパレットを使用するタイプの自動倉庫です。一般的には、商品をパレット化(ひとつのパレットの上に一定数の商品を積み、荷崩れしないようにストレッチフィルムで巻いて固定すること)し、それをスタッカークレーンがラックの間を移動しながら出し入れするタイプを指します。

バケット型との違いは、保管する荷物がパレット化できるものに限定される点です。そのため、パレット型は、積み重ねが可能な品目や配送先が同一の品目を混載する場合に適しています。

千趣会の物流代行サービス、フルフィルメントサービスで導入しています。(パレット式自動倉庫:3,840PL  鹿沼商品センター)

お預かりする荷物がパレット式自動倉庫を利用可能な場合、貴社の保管料を抑える事が可能な場合があります。詳しくはお問い合わせください。

2-3. 移動棚型

automated modern warehouse

移動棚型自動倉庫は、貯蔵する物品の棚自体を、自動搬送車両やロボットを使って移動させるタイプの自動倉庫です。移動棚型は、通販など小口商品を大量に保管する場合などに適しています。

3. 自動倉庫を導入することで得られるメリット

メリットの文字と電球マーク ひらめきイメージ

自動倉庫を導入することで得られるメリットは、主に次の4つです。

3-1. 人員不足に対応できる

自動倉庫では、今まで人に任せていた部分を機械に任せられるため、少ない人数で物流業務を回せるようになります。人員不足にも対応でき、場合によっては人的コスト(人件費だけでなく、適切な倉庫管理ができるようになるための教育にかかる費用や時間を含む)もおさえられます。

3-2. 作業効率が向上する

自動倉庫を導入すれば、作業効率が向上します。例えば、物品を高速かつ正確に検索してピッキングできるので、作業時間が短縮されます。また、実際に作業をするのは機械なので、長時間作業が難しい環境(極度の高温や低温の環境)でも稼働し続けることができます。

ほかにも、商品の入出庫を一元管理できることから、日々の在庫確認や営業倉庫における入出庫保管料の請求書作成などの事務作業の省力化・効率化にも寄与します。

3-3. 人的ミスが減る

自動倉庫を導入することで、人的ミスがなくなるメリットがあります。

自動倉庫を実現するITシステムの多くは倉庫管理システム(WMS)の機能を備えているため、例えば、物品を保管する場所・取り出したあとの場所を細かく設定できます。これにより手作業でありがちだった物品を探す手間を省略でき、不要な物品の混入も防げます。

また適切な在庫管理によって、使用期限を過ぎた物品が出てきたり、またそれが別のところに混入してしまったりすることも予防できます。

ほかにも、商品の在庫状況を一元管理して過剰在庫や在庫切れなども防げるようになります。

3-4. 省スペースで管理できる

自動倉庫の種類や方式にもよりますが、省スペースでの管理ができます。

例えば、人間が物品の取り出しや運搬をする場合は、立ったり歩いたりするためのスペースが必要ですが、スタッカークレーンや自動車両の場合はより小さいスペースでそれができます。同じ物品数であっても、より小さい倉庫で管理することが可能です。

倉庫スペースを効率よく使えれば、倉庫そのものの管理費用を減らせるだけではありません。生産ラインや物流作業などで時間を無駄にすることもなくなり、結果的に生産性向上につながります。

ただし、自動倉庫は、容器(パレットなど)や棚ごとの管理になり、1つのパレットに複数種類のものを積載することはできないため、倉庫内に保管する品目が少量多品目であると逆にスペースの効率が悪くなります。

4. 自動倉庫を導入するときの注意点

注意点、ポイント|びっくりマークの積み木

一方で、自動倉庫を導入するときは、次の点に注意する必要があります。

4-1. 専門的な知識や技術が求められる

自動倉庫を導入するときは、専門的な知識や技術が求められます。例えば、自動倉庫を導入するには、倉庫の形状や大きさ、使用する物品の種類や量などを考慮して、最適な自動倉庫を選ばなければいけません。これには、自動倉庫の種類や仕組み、設置方法などを理解する必要があります。また、自動倉庫を導入するには、自動倉庫を構築するための設計や施工にも専門的な知識や技術が求められます。

さらに、自動倉庫を導入するには、物流システムや生産ラインなどとの連携も必要です。これには、導入する前に現在のシステムやプロセスを把握し、自動倉庫を導入することでどのような改善が期待できるかを検討する必要があります。これらの点を把握するには、物流や生産、ITなどの専門的な知識や技術が不可欠です。

また、自動倉庫を継続的に運用するための、保守に関する知識や技術も必要です。例えば、自動倉庫には、クレーンや自動搬送車両、センサーやモーターなどが含まれます。これらの装置を正常に動作させるためには、それぞれの装置を適切に保守する必要があり、電気や機械、ITなどの専門的な知識や技術が欠かせません。

4-2. 自動倉庫の装置の故障、商品の状態に常に気を配る必要がある

自動倉庫の装置や機械の故障に常に配慮する必要があるのも、注意点のひとつです。

これは、装置や機械が故障すると荷物の移動や収納ができなくなり、生産効率が落ちるからだけではありません。

自動倉庫を導入すると、必然的に倉庫内の人員が少なくなります。そのような状況だと、仮に装置や機械が故障したとき人手でカバーしようとしても対応が困難です。これは、火災の発生など重大な事故が発生した場合もしかりです。

また、同様の状況だと、商品が入出庫のタイミングで容器・機械と接触して破損・裂傷する、倉庫環境の変化によって知らないうちに劣化したり異物が混入したりする、などが発生した際に気づきにくくなります。このため、出庫・出荷前の確認点検やそもそも劣化や異物混入などが発生しない・しにくい仕組みを強化していくことが肝要です。

例えば、温度や湿度の異常が発生した場合には、自動的にアラームが鳴るような仕組みを備えるといった方法があげられるでしょう。ほかにも、機械などの接触によって天井の蛍光灯が飛散し、商品の価値が低下しないように、飛散防止シートの設置や蛍光灯の周りに格子を設けるなどの対策をあらかじめ実施しておくのも有効です。

4-3. 保守・メンテナンス費用が増大しやすい

自動倉庫は24時間、365日稼働することが前提となります。常に保守・メンテナンスを欠かすことができず、多額のコストが発生する点にも注意が必要です。

5. 自動倉庫システムの導入事例

Case Study on Pocket Watch Face. Time Concept.

最後に自動倉庫システムメーカーが開示している導入事例をご紹介します。

5-1. 株式会社ダイフクの事例

株式会社ダイフクは、パレット立体自動倉庫「コンパクトシステム」を提供しています。こちらは冷凍冷蔵・危険物にも対応可能な自動倉庫です。

Narendrakumar社は、新設した工場で、1日あたり400トンのスパイスを製造することを目標としており、原料を3日分(1200トン)保管する必要がありました。そこで、ダイフクが提供している原料用と製品用のパレット自動倉庫と高速搬送台車STVを導入し、生産ラインへ原料をタイムリーに供給したり、梱包された製品を保管したりするなどを行い衛生面を強化。このように最新のマテハン設備を活用したことで、出荷体制が大幅に効率化されました(参考:パレット立体自動倉庫「コンパクトシステム」丨株式会社ダイフク)。

5-2. 村田機械株式会社の事例

村田機械株式会社の自動倉庫システムは、保管、搬送、仕分けの機能を集約し、WMSを使用して入出庫や在庫を管理することで、工程への搬送やピッキングへの補充を自動で行うソリューションです。下記はロッテグループの倉庫を自動化した事例で、大量のダンボール箱がスムーズに仕分けられている様子がわかります。

【Muratec】 ASRS system for Confectionery Manufacturer/自動倉庫 菓子製造業 納入事例(YouTube)

5-3. 株式会社IHIの事例

株式会社IHIでは、高層のラックに商品を立体保管できるタイプの自動倉庫システムを提供しています。

株式会社八ちゃん堂は、自動倉庫システムの老朽化に伴い、IHIの冷凍自動倉庫に入れ替えました。それによって出荷ミスが大幅に減少するだけでなく、商品の保管量が約20%もアップしました(参考:株式会社八ちゃん堂〈福岡〉丨株式会社IHI)。

6. 物流業務の効率化にお悩みなら千趣会にご相談ください

オフィスで打ち合わせする作業員

自動倉庫は、近年注目を集める「ロジスティクス4.0」や「インダストリー4.0」の流れの中で、さらなる発展が期待されています。よりスマートかつ柔軟な運用が可能になるよう、技術革新が進められると考えられるでしょう。

ただ、一方で注意点もいくつかあり、それについて対策しきれない企業もあるのではないでしょうか。その際は、倉庫管理も含め、物流業務そのものを外部委託する方法も有効です。

千趣会では、ベルメゾンを中心とした通販事業で培ったノウハウで、安心・安全なフルフィルメントサービスを提供しています。物流業務が負担になっているけれど、自動倉庫を導入する余裕がない……と悩んでいたら、ぜひ千趣会にお問い合わせください。

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