- 目次
1.サンプリングとは
サンプリングとは、商品を一定数無料で顧客に提供し、販売促進を行う手法です。例えば、お試しとして少量の化粧品サンプルをプレゼントする、海外などの認知がされていない飲料メーカーが試飲として手配りするなどが挙げられます。
サンプリングには、肌につける、飲む、食べるなど、実際に体験することが最短な購入につながる商品が適しています。
サンプリングを実施すると、顧客に商品の効果や品質を伝えることができ、興味を持ってもらえるようになります。また、サンプリングを通して顧客から得られたフィードバックを商品開発に活かすことで、顧客満足度の向上にもつながります。
2. サンプリングの種類
商品をサンプリングする方法は、複数あります。代表的なものは以下のとおりです。
種類 | 特徴 | 費用相場 |
ルートサンプリング | 店舗や商業施設、会社や学校などで商品サンプルを配布する | 手渡しの場合は1サンプルあたり30~80円(レジ袋封入の場合は5~10円) |
イベントサンプリング | 大規模なイベントで商品サンプルを配布する | 会場費、企画費、制作費などで10~100万円。イベントの規模により異なる |
街頭サンプリング | 多くの人々が行き交う場所で商品サンプルを配布する | 1サンプルあたり30円~+スタッフの人件費や交通費なども別途必要 |
SNSを使ったサンプリング | インフルエンサーやSNSアカウントを通じて、商品サンプルを配布する | 手法により費用が変動。全て自社で行う場合は無料。インフルエンサーに委託すると数万円~ |
DM(ダイレクトメール)によるサンプリング | 郵便物などの手紙やチラシの中に商品サンプルを同封して配布する | 印刷代、送料などを含めて1通あたり100~200円 |
同梱・同封によるサンプリング | ・商品のパッケージにサンプルを同梱する ・他社が消費者に商品を発送する際に、自社のサンプルを同梱してもらう |
・1サンプルあたり5~8円 ・1サンプルあたり100円前後(アッセンブル、配布費用含む) |
順に詳しく解説します。
2-1. ルートサンプリング
ルートサンプリングとは、店舗や商業施設、会社や学校などで商品サンプルを配布する手法を指します。店舗や施設のスタッフが顧客に直接手渡しするか、レジ袋などに封入して配布します。商品に関心がある層に限定して配布されるのが一般的です。
2-2. イベントサンプリング
イベントサンプリングは、展示会やフェスティバルなど、大規模なイベントで商品サンプルを配布する手法です。多くの人々が集まる場所で、ターゲット層に向けてサンプルを配布するため、商品の知名度を高めたいときに適しています。
2-3. 街頭サンプリング
街頭サンプリングは、繁華街やショッピングモールなど、多くの人々が行き交う場所で商品サンプルを配布する手法です。一般消費者に向けて、サンプルを手渡しすることで、より多くの人に商品を試してもらうことができます。
2-4. SNSを使ったサンプリング
SNSを使ったサンプリングは、インフルエンサーやSNSアカウントを通じて、商品サンプルを配布する手法です。SNSの影響力を利用し、広範囲に商品をPRすることができます。
2-5. DM(ダイレクトメール)によるサンプリング
DMによるサンプリングは、郵便物などの手紙やチラシと一緒に商品サンプルを配布する手法です。配布する際に事前に取得した個人情報を活用するため、ターゲット層をより的確に絞り込んで配布できます。
千趣会では、自社通販「ベルメゾン」会員へ貴社の商品やサービスを一社単独で訴求する「DMサービス」を提供しています。
1,800万人の会員から貴社ニーズに合った条件で対象を抽出します。エリア、年齢、購入カタログ、購入金額、お子さま有無・お子さま年齢など、ベルメゾン会員へのきめ細かいサービスを充実させるための情報を活用しセグメントが可能です。
2-6. 同梱・同封によるサンプリング
同梱・同封によるサンプリングは、商品のパッケージにサンプルを同梱する手法です。商品を購入した顧客に商品を直接手渡し、そのまま商品の試用を促すことができます。
また、他社が消費者に向けて商品を発送する際に、自社のサンプルを同梱してもらうパターンもあります。
千趣会では、ベルメゾン会員が購入した商品とともに、貴社のサンプルやチラシを送付する「商品同梱」サービスを提供しています。前述のDMサービス同様に、様々なセグメントが可能です。大きいサイズなど、多種多様なご要望にお応えいたします。100%アクティブな会員にサンプルを届けることができます。
3.サンプリングのメリット
サンプリングには次のようなメリットがあります。
3-1. 商品の効果や品質をテストできる
サンプリングを実施すると、商品の効果や品質をテストできるのがメリットです。サンプリングを通してアンケートを実施することで直接、もしくはWebから顧客の声を収集することができるため、商品に対するフィードバックが得られます。その結果を踏まえて、顧客のニーズに合わせて商品を改善することができます。
3-2. 顧客に商品のリアルな情報を伝えられる
サンプリングでは、顧客に対して、文字や映像ではわからない商品のリアルな効果や品質を伝えられます。それによって顧客が持つ商品の効果や品質に対する不安を解消でき、むしろ「この商品は信頼できる」となって購入してもらえる可能性が高まります。
3-3. 顧客との接点を増やし、顧客満足度を向上させることができる
サンプリングを用いると顧客との接点を増やすことが可能です。人は接点の多いものに、自ずと興味を持つ傾向にあります(単純接触効果といいます)。サンプリングを活用すると、それだけでも顧客との関係が深まり、販売促進につながることがあります。
4.サンプリングのデメリット
一方で、サンプリングには次のようなデメリットがあるので注意が必要です。
4-1. 費用がかかる
サンプリングを行うには、配布商品そのものだけでなく、さまざまな費用が必要です。例えば、サンプリングを行うために必要な施設や人員、その他物資などが挙げられます。また、場合によっては、サンプリングを行う場所やターゲットを絞るための調査にも費用がかかる可能性があります。
4-2. 購買に直結しない場合がある
サンプリングを行うと、顧客に商品を知ってもらい、興味を引くことができますが、購買に結びつかない可能性があります。
実際に顧客が商品を試した結果、「その商品が合わなかった」「期待していたものと違った」という反応になると購入には結びつきません。
5.サンプリングを活用するときの注意点
せっかくサンプリングを行っても費用の無駄だったとならないよう、サンプリングを行う際の注意ポイントを解説します。
5-1. 目的を明確にする
サンプリングを行う際には、まずは明確な目的を設定することが重要です。
目的を設定するうえで重要なのは、どのような効果を出したいのか、などを明確にしておくことです。
例えば、新しい顧客を獲得したい場合は、既存顧客以外で商品に関心を持ちそうな層にターゲットを絞ってサンプリングを行うことが効果的です。また、商品の効果や品質を確認したい場合は、アンケートなどを使ってサンプリングを行うことが有効です。
目的を明確にすると、その目的を達成するために必要なこと以外を実施せずに済むため、サンプリングの費用を抑えることにもつながります。
5-2. ターゲットを絞る
サンプリングを行ううえで最も重要なのは、ターゲットを絞ることです。ターゲットを絞ると、サンプリングを行う場所やサンプリング方法などを適切に決めることができます。
サンプリングを行うターゲットを絞る際には、まずはこれまでの販売実績や販売したい商品についてのアンケートなどから性別、年齢、職業などの具体的なデータを集める必要があります。そのデータをもとに、どのような層にサンプルを配布するかを決定しましょう。
また、このターゲットの絞り込みとあわせてペルソナ(商品を使うと想定される典型的なユーザー像)を設定しておくと、この後の商品決めや場所決めに役立ちます。
5-3. サンプルとなる商品を選定する
サンプルとなる商品を適切に選定することで、顧客の注目を集められるようになります。
商品を選定する際には、次の3点を考慮することが重要です。
- ターゲットにとって魅力的なものか
- 特徴がわかりやすく伝わるものか
- 顧客が試しやすいサイズや量か
5-4. 商品の質を検証する
サンプリング活用を行う際には、顧客の不満を買わないように、商品の質を検証することも重要です。具体的には、以下を実施するとよいでしょう。
- 商品の品質に関する基準(安全性、安定性など)を把握する
- 商品の質を検証するためのテストを実施し、商品の質を確認する
- 商品の質を検証した結果を評価し、商品への対応を検討する
商品の質を検証することで、顧客の不満を回避し、販売促進につなげられるようになります。
5-5. サンプリングを行う場所を選ぶ
サンプリングを行う場所を選ぶ際には、顧客の利用状況や行動パターンを考慮する必要があります。購買行動を促進するためには、顧客が普段行動している場所にサンプリングを行うのが有効です。
例えば、自動販売機などの販売所やショッピングモールなど、移動時に利用する場所を活用することができます。また、イベント会場やフェアなどの屋外イベントでは、顧客の目の前にサンプルを展示することで、商品に興味を引くことが可能です。
実際の事例として、「ミネラルウォーター」のサンプリングは、スーパーマーケットやコンビニなどの販売所で行われています。このように、サンプリングを行う場所を選ぶ際には、顧客の利用状況や行動パターンを考慮することが重要です。
5-6. アンケートなどで反応を確認する
サンプリングを行う際には、顧客の反応を確認することが重要です。商品の質、味、価格などについてアンケートやインタビューを実施するようにしましょう。また、サンプリングした商品を購入しようと考えているかどうかなど、購買意欲を聞くことも、サンプリングの効果を検証するうえで重要なポイントです。
サンプリング時のアンケートでは、質問内容を工夫し、面白いものを作るなどして、顧客の興味を引きましょう。アンケート結果を詳細に分析して、今後の商品の開発やマーケティングに活かすことも大切です。
6.サンプリングの事例を紹介
最後に、千趣会がどのようにサンプリングを実施しているのか、事例を紹介します。
活かせそうな事例があればご検討ください。
6-1. 事例①ベルメゾン商品同梱サンプリング
千趣会では、ベルメゾン会員の購入商品にチラシを同梱するサービスを提供しています。チラシにサンプルパウチをつけることも可能です。
製薬会社様より、お肌に敏感な方を対象にした「全身シャンプー」の販促のご依頼を受け、ベルメゾンで【敏感肌さん用の綿100%のインナー】を購入した方のみを対象に同梱を実施しました。
6-2. 事例②ベルメゾンダイレクトメールを活用したサンプリング
千趣会では、ベルメゾン会員に向けてダイレクトメールを送付するサービスを提供しています。
大手おむつメーカー様より、新生児用サイズのオムツの販促のご依頼を受け、ダイレクトメールにサンプルを同梱し対象者へ送付しました。
ベルメゾンでは会員登録時にお子さま年齢を入力いただいています。そのため、ダイレクトメールでもピンポイントにアプローチすることができ、高評価をいただきました。
6-3. 事例③シニア対象へのサンプリング
千趣会では、60歳以上のユーザーに向けたカタログを発刊しています。
シニア向け商材の遠赤外線の足裏シートの販促のご依頼を受け、シニア向けカタログをお届けする際に、チラシとサンプルをセットで送付しました。
文字や写真ではわからない実際の使用感や効果を伝えられることにより、購入増に繋がりました。
7. サンプリングによる販売促進なら千趣会にご相談ください
商品の認知度アップや顧客からのフィードバックを得るために、サンプリングは有効な手段ですが、実際に実施するとなると、費用がかかり、失敗のリスクも小さくありません。せっかく費用をかけたのに売上につながらなかった、とならないよう、サンプリングを外部に委託するのもひとつの手段です。
千趣会では、サンプリングによる販売促進の経験のあるスタッフが、サンプリングの実施をサポートしていますので、ぜひ一度相談していただけたら幸いです。
【問い合わせ先】
【プロモーションサービスの特徴】
千趣会では通販ブランド「ベルメゾン」の会員データベース(約1,800万人分)を活用し、貴社に最適なプロモーションを提案いたします。
- ベルメゾン会員に向けて、貴社の商品・サービスの案内を1社単独で送付
- ベルメゾン会員が購入した商品とともに、貴社のサンプルやチラシを送付
- ベルメゾンカタログに貴社チラシを同封し、ベルメゾン会員へ直送
- ベルメゾンネット内で貴社の商品・サービスの広告展開