ウーマンスマイルカンパニー SENSHUKAI 株式会社 千趣会統合報告書千趣会レポート2017

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女性管理職の座談会WOMEN LEADERS' MEETING

女性部長たちによる座談会を開催ウーマン スマイル カンパニーのリーダーとして意見を交わしました

千趣会の課長級以上の女性管理職比率は13.2%となり、部長職では25%と4人に1人が女性になりました(2017年1月1日現在)。その活は年を追うごとに着実に増えています。
千趣会で活躍している女性部長たちに日々の仕事をやってきた延長として今がある、マネジメントの楽しさ、面白さについて、社長の星野も交えてざっくばらんにお話しいただきました。当社の社内女性活躍推進委員会「ハナメゾン」のホームページで掲載されている抜粋版です。

参加者

  • 広報部 加藤千香

    広報部
    加藤千香
  • 千趣会コールセンター (株)企画運営部 岡田麻子

    千趣会コールセンター (株)
    企画運営部
    岡田麻子
  • カタログ企画1部 浅野江美

    カタログ企画1部
    浅野江美
  • ライフスタイル販売部 大久保恵子

    ライフスタイル販売部
    大久保恵子
  • 総務部 毛利尚子

    総務部
    毛利尚子
  • 財務経理部 水野朋子

    財務経理部
    水野朋子
加藤
今回の新しい今回の組織の肝としては、部長へ権限移譲されて、また女性部長が増えたというところもあり、また、今、なかなか女性たちが管理職になることを躊躇している、ということもあるので、その中で、どんな風にしなやかに、女性部長がやっていかれるのかなというところを、伺えたらと思っています。
ざっくばらんにお話しいただければと思います。
星野さんにも来ていただきましたので、一言、お願いします。

星野
僕もこの間データを見て初めて知ったのですが、今当社で部長をやっている4人に一人は女性なんですね。
少し前は、世の中的にも女性の管理職が少なかったですが、今の状況というのは、みなさん実力で、なっていただいていると思う。
今後ますます、社長が女性とかね、がんばってほしい。
当社のお客様が女性だからこそ、女性であることが皆さんの強み。お客さんと同じ視点で商品、サービスを評価できるのは強みです。
ただ、普通に皆男女関係なく頑張っていると思います。あまり男女の違いは常々意識していません。
性別、年齢関係なく、それぞれ頑張っている人にもっと頑張ってもらおうと思っています。
今回の組織でいうと、本部制を無くした理由は、何でも本部長にお伺いたてて、本部をまたぐ時は本部長同士でとか、時間がかかるので基本的に部長が権限の責任をもって、まわりと連携しながら、どんどんやってほしい、というのが狙いです。
担当役員は、部長ができないことをやる、未来の部長の仕事をつくる人。だから、役員としての特命事項とか、経営者の一員としての仕事を、役員はやってほしい。
皆さんはたまたま女性で、部長という立場になられたわけですが、自分で判断していってほしい。そして、会社をひっぱっていける役員を目指してほしい。
仕事の守備範囲は広ければ広いほど面白いですよ。

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それぞれが抱く、仕事に対する想い

加藤
大久保さんは何人くらいの部下がいてどういう風に盛り上げていこうとかありますか?
大久保
今年、30名くらいです。去年の方が多かったかな。
人数よりも、売り上げ目標が大きくて、その方が肩に荷が…。
部下はもう、みんな何やるかがわかっているので、それを明確に伝えればいいだけ。
わかりにくいところは、腹落ちするようにかみくだいて話しています。
それは、以前とも変わらなくて、責任の領域は変わるけども、部長だからこうしよう、とかはなくて、私の接し方は変わらないです。

加藤
会社が攻めの一年ということを掲げていますが。
大久保
その点を部下に腹落ちさせないといけないなと思っています。実際、目の前に何かが起こらないとわからないと思うので、徐々に、探り探り、でしょうか。
加藤
浅野さんのところはどうですか?
浅野
私の部署は50名程でほぼ女性ですね。
私も部長代理になって今年で3年目なんですけれど、特に何かが変わったということはなくて、
ただ、スタッフの方が逆にちょっとこう、最初は、壁をつくるというか、最初は…こういう感じになっちゃうんだ、というのはありました。
星野
それはあるよね。

浅野
去年は開発部、今年はカタログ企画に配属されることになりましたが、去年、制作の業務内容も変わっているので、私が浦島太郎の状態です。なるべく私から現場に入っていって、話しをしたいと思っています・・・なかなか時間がとれませんが。
様々な取り組みが動き出しているので、混乱しないように、中途半端なことは伝えないし、決まったことは明確に伝える、という、そこは、大久保さんと一緒だと思うんですけど…
加藤
水野さんのところは、財務経理部で、会社の大事な数字の所ですが…年齢層などはどうですか?
水野
20代はいないですね、
私は同じ部署で去年までマネージャーをやっていて、今もマネージャー兼務で、同じ部署のままなので、見る範囲が広がった、という感じで、
気負いは持たないほうが、私のキャラ上はうまくいくような気がしています。

加藤
岡田さんのところもコールセンターなので女性が多いですよね。
岡田
そうですね、女性ばかり500名くらいです。平均年齢が40代後半なので、今まで接したことのない組織ですね。
でも去年も半分程をコールセンターで仕事をしていたので、もちろん今年が初めてというわけではないのですが。
千趣会本体と全然違った雰囲気と、人数構成と年齢構成です。

担当している部門が2つあって、1つは、お客様から受けた質問を千趣会に確認をしなければならい部門の長、と、もう1つは、コミュニケータ(オペレータ)の教育や運営指標を管理する部門の長、をやっています。

お客様感覚で、ずっと10年以上前から、コールセンターを見ていたので、なぜ会員番号からご案内が入るんだろうとか…とか、気付くことがたくさんあったので、現場目線で色々な問題提起をしたり、また、関連会社なので、会社方針や、星野さんがこういうことをおっしゃっているよ、とか、あまり知らないのです。知る機会が無いんですよ。だから、それを伝えなきゃいけない。

私は部長代理になって今年が5年目なのですが、私も皆さんのように、同じ部署でマネージャーから部長代理になったので、スタンスはあまり変えず、でも、言うことはもう少し上に立った目線で、また、決めることは決めなきゃ、というような思いでやっています。
自分が今まで担当していなかった部署に行ったときに、一歩引いたところで自分に何ができるか、ということを考えていたんですが、いざ、コールセンターに行くと、お客様としてこう思ってた、という所がすごくあったので、昨年は半年間、現場に入って色んなことをやりました。
これって変だよね、っていうことも沢山あったので、矢継ぎ早に色々なことを打ち出して行ったら、やっぱり、半年くらいたったときに、「ついていけない」と言われちゃったんです…
全員
(笑)
岡田
言ってることは全部正しいと思います、でも、ついていけないと…伝え方や、やり方がやっぱり正しくなかったと気づいて、後半は、方針転換いたしまして。
コールセンターは、皆が現場仕事で、日々それに追われていて、立ち止まって考えるという時間がとれないんですよ。
だから、ある一定のメンバーを、課から代表として選びまして、課題を与えて、三か月くらい、一定期間考えてもらいました。
去年末までは、それを考えるという時間にあてたので、今年は、皆から出てきたことだけをやろうと。今、そういう風に進めています。
とはいえ、考えながら走りながら、というところが、皆さんもそうだと思いますけど、多いです。

まさに皆さん今面談の時期ですが、コールセンターでキャリアをどう考えるか、というのは、一人ひとりに伝えていかないといけないところだなと思っていて、面談をなるべく長く沢山やる、と思っているのですが、
キャリアについてどう思う?と問うと、「いや、上にあがるのはちょっと…」と言う人が本当に多いんです。
「岡田さんを見ていると、抱えているものが多そうに見えて…」と言われて…これも、あちゃ~…ですね。そういうところは、あまり見せないように仕事しないといけないな、と思っていたところです。
全員
(笑)
加藤
コールセンターというと、今までと全然違う仕事をされていますよね。
岡田
全然違う仕事なんですが、今までは、マーケやベルメゾンネットに関わる仕事をやってきましたが、基本、知識はメンバーの方がいつも上なんですね。
私はそれほどの知識は持っていなくて。常に私はお客様目線で、という点は、変わらないです。
加藤
毛利さんは、総務なので会社の色んな事を見ないといけないですよね。
毛利
色々な事、突発的に起こることもありますし…
総務の場合は、従業員がお客様、という部分があって、いかに気持ちよく仕事ができるか、力を出せる環境を作っていくか、自然に、いい環境で仕事していると思ってもらえるようにすること、というか。あんまりその、「やってます!」というのを全面に出す部署でもないと思いますし。

ただ、発信することは全員に関わることが多く、受け止め方も様々なので、そこは配慮しながらやっていかなければと。
男女というより人間として、いかにいろんな人の気持ちをわかっていくかが、肝かなあと思っています。

加藤
メンバーには、どういう風に伝えているのですか?
毛利
幸いなことに、そういう気持ちを持ち合わせている人が集まってくれているので、そこは理解をしてくれています。
ただ、誰かが方向性を指し示さないと、迷子になる人はいるので、はっきりとこういうことをやるんだよ、と指し示す、ということは必要だと思います。
でも、それも総務に限った事でもないですし。
はっきりと、こういうことをやるんだよ、としっかり方向を指ししめす、ということをやるのが部長で、そこが今までとは違うかなと。
星野
元々、男性とか女性とかは全然気にしてないのだけれど、結果、女性のほうが柔軟だよね。
柔軟というか、女性のほうが、変化を怖がらない、嫌がらない。
一番わかりやすいのが、「さん」づけにしよう、って言うでしょ、女性は皆すぐに「星野さん」って言ってくれるんだけど、男は言わないよ。「星野さん」って言いづらいから、でも、「社長」って言ったら怒られるから、「あのー…」って。
全員
(笑)

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今、仕事をしていて楽しいことは?

加藤
最後に、今、仕事をしていて楽しいこと、管理職になって良かったよ、ということをお聞かせください。
浅野
今、ベルメゾンが変わろうとしているので、大変なんですけど、今私が楽しいのは、色んな方と話しをするなかで、知らなかったことを知ることが出来ています。
色んな部署の人たちと接点が持てますし、今まで、本部長がされていたようなこともやっているから、広がっているなと感じます。
自分がプレイヤーだった頃と違うのが、スタッフの人達が、新しいことに挑戦しながら成長していくのを自身が感じてくれているのを見られるのが嬉しいです。
岡田
メンバ―に仕事を任せて、できるだけ褒める機会を作るというか。
お願いした・任せた・できた、というタイミングを作って、その時の、満足そうな顔がやっぱり、一番嬉しいですね。

毛利
自分でやりたいことを決められること、自分で作り上げることができる、というのはこの立場だからできるというか。
それを間違ったら、部下は迷子になるし充実感を味わえない。部下が充実する、部下が達成感を味わうために、はっきりと方向を指し示してあげる。それで、皆で充実感が味わえたらいいなと思います。
やらされ感で仕事をしているとか、目標がない、と感じる部下がいたら、それは一番悲しいことなので、自分も部下も、同じ方向を向いて達成していくんだ、という方向にもっていけるようにやっていきたいな、とより強く思います。それが、しんどいけど、楽しい。
仕事だけではなくて、どんなところでも、人が何人かいたら、同じようなことがある。やっぱり、上に立つ人が方向をはっきりと指し示さないといけない、というのは、より強く感じます。

水野
管理職になって、チームのメンバーが他の人に頼られたり、ステップアップしているのを隣で見ていて嬉しく感じられるのは、同僚とは違う思い入れがあるからで、それは管理職の喜びだと思います。
ただ、皆が管理職を目指せというのには違和感があって、それぞれの立場で力を発揮して会社に貢献する気概は持っていて欲しいですが、管理職はその中で役割が違うだけだとも思っています。
大久保
バイヤーのときは、この仕入れ先さんを儲けさせてあげたいとか、カタログが予算を達成するように、とか、そこに集中していました。
違うフィールドに行って、新しい仕事になったときは、その部門を良くしたいなあと。
今回、会社の色んなやり方が変わって、カテゴリ制にしますよ、とか、ECシフトとか、会社がどういう風に舵をとっていくべきか、ということについて、事前にいろいろヒアリングされましたし、
今度は、会社を良くするために、勝ち残っていくためにはどうするか、という所に参画できるようになったのは面白いなと思っています。領域が広がったのが面白い。

加藤
皆さん、それぞれタイプは違いつつも、それぞれの個性を生かして活躍されているのですね。今日は本当に、ありがとうございました。今後ともがんばりましょう。

ベルメゾンロジスコ