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vol.04 INTERVIEW

今をトキメク輝く女性たち

女性ランナーが広げるハッピーの輪。

1974年生まれ。大学卒業後、12年間『ELLE ONLINE』に所属。現在、フリーエディターとして数々のファッション誌やWEBマガジンに関わる。ランニング好きが高じて女性ランナーが集う『RunGirl★Night』を主催。夫と中学1年生の娘との3人暮らし。

  1. [職業] フリーエディター 一般社団法人 ランガール理事
  2. 影山桐子 KIRIKO KAGEYAMA

女性のためのラン祭り『RunGirl★Night』をご存知ですか?「出たい大会がないなら作っちゃえ!」と2010年に影山桐子さん(40)ら、ランを愛する女性たちが集まってスタート、今年で6年目。まわりをどんどん巻き込みハッピーの輪を広げる影山さんにお話を伺いました。

ランニングに出会って、良いことばかり。

影山さんがランニングに出会ったのは33歳の時。お子さんも小さく、編集者としても多忙を極め「生きるのに精いっぱい」、そんなタイミングでのこと。「企業の新商品発表会でランニングアプリとシューズ、ウェアをいただいたので、走ってみたら気持ちよくて!」。これを機に朝5時起床、暗いうちに走り、朝焼けを見る生活が楽しくなったようです。「ある日、ふと鏡を見て、身体の変化に気付いたんです。おなか、背中、二の腕などの贅肉がすっきり落ち、下り坂だと思っていた体力も上向きに。走るってスゴイ!」。影山さんは、自分の身体に起きた嬉しい変化をまわりの女性たちに伝え、ラン仲間を増やしました。

女性が走りたくなる大会をつくる。

今や1200人もの女性ランナーが集う『RunGirl★Night』。始まりは、女性が走りたいと思うマラソン大会を作りたいと思っていた影山さんが、同じ思いを抱く現実行委員長の宇田川佳子さんと意気投合したことから。ファッションエディターという仕事がら、ファッション、ビューティ、メディアなどの業界で働く女性たちが共鳴し、「それぞれの技と経験をシェアし、ボランティアで大会を作る」ことを決め、2010年9月に第1回目を開催しました。大会ではあちこちに女性ランナーへの心配りが見られます。日焼けが気にならない夕刻にスタート、潮風が心地よいコースを走り、アフターパーティでは身体をほぐすヨガやスポーツウェアのファッションショー、ヘルシーフードやドリンクブースも。「私は究極のおせっかい。みんながハッピーになることを企画するのが嬉しくて。ただ、娘が小さかったころは大会前、実家に2~3週間あずけたことも。母の背中を見て育つのか、なんでも自立して出来る子になりました(笑)」

わくわく老いるプロジェクト!?

『RunGirl★Night』も軌道に乗り、40歳を迎えた影山さん。女性をハッピーにする次なる企画を温めているとか?「40歳は人生の折り返し地点だから、わくわく老いるプロジェクトを考えています(笑)。老後に不安を感じている人は多いでしょ?年を重ねるほどに楽しく、わくわく生きられる住環境や仕事環境を自分たちで作り出せないものかと。資金ゼロからでもRunGirlが実現したように、世の中が必要なものならば奇跡的な出逢いがあるはず」。影山さんの踏み出す一歩は、またしても女性たちの背中を力強く押すことでしょう。

(聞き手・文/村上美香)