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EC物流発送は代行会社にどこまで任せられる?発送代行サービスを利用するメリット

2022.05.10

物流倉庫に積みあがる段ボール
EC通販の広がりに伴い、企業における物流業務の占める割合は大きくなっています。その負担を軽減してくれるのが発送代行サービスです。本記事では、発送代行サービスを導入するメリットや代行会社の選び方について紹介しています。
千趣会では、発送代行(物流代行)サービス、受注から梱包・発送までの物流業務のトータル代行サービス(フルフィルメントサービス)を提供しています。ベルメゾンなどの自社通販で培ったノウハウをもとに、高品質な物流サービスをご提供します。
物流に関する課題やお悩みがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
目次

EC市場拡大に伴い、増える企業の物流負担

物流倉庫で話をする男性たち

拡大を続けるEC市場規模

年々規模を拡大し続けているEC市場。特にこの数年は、コロナウイルスによる感染予防の観点や実店舗の営業時間の短縮・業務縮小に伴い、ネット通販を利用される方が増えています。

BtoCのEC市場規模は特に物販系の分野で拡大を見せており、EC化率(全ての商取引金額(商取引市場規模)に対する電子商取引市場規模の割合)でも2020年時点で8.08%、BtoBのEC化率では更に高く33.5%と商取引の電子化・EC化は進展を続けています。

令和2年度 産業経済研究委託事業 (電子商取引に関する市場調査)

取り扱い荷物の拡大と負担増

EC市場の拡大に伴い、宅配便で取り扱われる荷物の個数も増えています。国土交通省による宅配便等取扱個数の調査によると、2020年度の取扱個数は48億3647万個と、前年度と比較すると5億1298万個・約11.9%の増加となります。

令和2年度 宅配便等取扱個数の調査及び集計方法

このように配送は勿論のこと、荷物個数が増えればそれだけ出荷・発送にかかるその他の物流業務も増加し、各企業の負担も大きくなっていく一方です。

発送代行サービスを利用するメリット

倉庫に積みあがる段ボール

発送代行サービスの需要

そんな発送業務の負担を軽減・効率化しコア業務に注力したい、発送工程のクオリティを高めたいというニーズに合わせて、発送代行・物流代行サービスの需要も高まっています。

発送代行サービスでは、主に以下のような発送業務に関わる全般を委託しています。

  • 入荷
  • 検品
  • 在庫管理
  • 流通加工
  • ピッキング
  • 梱包
  • 出荷
  • 返品処理

発送代行を委託するメリット

発送代行を外部に委託するメリットとしては、やはり業務の手間を省き、効率化を図ることができることにあるでしょう。現状自社で行っている出荷作業や、それに伴う資材の手配、同梱物の封入、商品の在庫管理といったノンコア業務を外出しすることで、本来注力すべきコア業務に集中して時間を割くことができます。現在社内で行っている発送業務や運用を見直していくことで、費用面や業務内容のスリム化も期待できます。

また、発送代行を専門に請け負っている業者に依頼することで、現在以上のパフォーマンスでの出荷も期待できます。迅速でハイクオリティな出荷は高い顧客満足度に繋がり、ひいては売上やリピーターの獲得にも繋がっていくことでしょう。

発送代行サービスの委託

上記のような理由から、発送代行サービスを活用する企業も増えています。

2020年にMIKATA株式会社と株式会社ロジレスが共同でECサイト運営者を対象に行った『「EC事業者の受注・出荷業務」に関する実態調査』によると、物流代行を利用している・過去利用していたことがある事業者は約42%とECサイトやネットショップを運営する上では、代行サービスの利用は一般的になりつつあるのです。

EC事業者の物流代行利用率は約37%! 329社回答の『「EC事業者の受注・出荷業務」に関する実態調査』レポートを公開


発送代行サービスを委託する際のポイントについては、こちらの記事でもご紹介しています。

EC物流代行とは? 発送代行などをアウトソーシングするメリットや方法、通販会社が提供するおすすめの代行サービスを解説

3PL(サードパーティロジスティクス)とは

荷物を運ぶトラック

3PLとは

発送代行・物流代行について検討をしているとよく聞かれる言葉に「3PL」があります。

3PLとはThrid(3rd) Party Logistics(サードパーティーロジスティクス)の略で、荷主である企業が物流の全てを担う(ファーストパーティ)のではなく、専門的な知識を持つ第三者(サードパーティ)が物流を受託する形態のことを指します。全ての業務を委託する全体アウトソーシングと、一部業務のみを委託する機能アウトソーシングがあります。

3PLを利用するメリット

3PL事業者へ物流業務をアウトソーシングするメリットとしては以下が挙げられます。

  • コストの削減
  • 業務の効率化
  • 物流品質の向上
  • 人材確保と育成・管理リソースの軽減

物流アウトソーシングのメリットについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

物流アウトソーシングで知っておきたいメリット・デメリットとは? 基本知識とともに紹介!

国内外で重要視される3PL

普及による物流の効率化が地球温暖化への対応、地域雇用の創出などに繋がるとして、3PLは国を挙げて推進されている事業でもあります。

国土交通省|3PL事業の総合支援

またアメリカのEC市場における事業者シェアを見ても、サードパーティ事業者が最も多い24.5%を占めているなど、EC時代に重要視されている形態であることは間違いありません。

令和2年度 産業経済研究委託事業 (電子商取引に関する市場調査)

発送代行にはどこまで任せられる?選び方のポイント

梱包箱に入っている化粧品

数ある発送代行事業者ですが、どこまで業務を任せることができ、どのように代行先を選定していったらよいのでしょうか。

事業者によっても詳細は異なってきますが、在庫管理や出荷梱包といった発送に関わる業務については、基本的にどこの事業者でも対応できるだけの機能を備えていると考えてよいでしょう。

付加サービスに着目して選ぶ

費用、出荷キャパシティ、サポート体制、実績などを比較する以外にも、以下のようなプラスアルファでの対応が可能かどうか着目してみると、更に自社での負担が減り、物流クオリティを上げる結果に繋がるかもしれません。

・ささげ業務を物流倉庫で対応可能か

ささげとは、ECサイトの運営に欠かせない要素である商品の「撮影」「採寸」「原稿作成」の頭文字を取ったものです。

入庫時に物流倉庫でささげ業務を行うことができれば、社内でのスペースや人材の確保が不要になります。倉庫業務の付帯であれば安価な料金で請け負ってくれる場合もありますので、別途外部に委託するよりコストを下げられるかもしれません。

・WMSのカスタマイズが可能か

WMSとはWarehouse Management System(ウェアハウス・マネジメント・システム)の略で、倉庫内での商品や資材の入出荷や在庫を管理する倉庫管理システムのことです。基幹システム(ERP、Enterprise Resources Planning)と似ていますが、WMSは入出庫管理や保管状況の把握、納品書の印刷、棚卸といった倉庫内業務の管理に特化しており、複雑化しがちな庫内物流を把握するためには必要不可欠なシステムです。

適切にカスタマイズされたWMSの導入は作業効率化や人為的ミスの削減に繋がり、クオリティの高い物流を実現できます。

・特別な流通加工や商品同梱が対応可能か

ECの一般化に伴って商品への高付加価値化が進んでいます。ギフト包装やのし対応、メッセージの同封、商品への名入れ・刻印加工といったお客様へプラスアルファを提供する流通加工の可不可もポイントになります。また、案内チラシや販促サンプリングの同梱対応が可能であれば、自社のプロモーション活動を積極的に行うことができます。

発送代行業務だけではなく、お客様がEC通販で商品を注文してから受け取るまでに発生する全般業務を請け負うことができる(フルフィルメント)代行会社も多数存在します。

その他、ECサイト構築、サイト運営・フロント業務、受注・問い合わせに関するコールセンター業務、ビジネスコンサルティングなど、物流以外の面でもサポートしてくれる会社もあります。自社の課題や要望、お客様に提供するサービスレベルに合わせて情報を収集し、検討すると良いでしょう。

商品によっては発送代行を任せられない場合も

メリットが多く、便利な発送代行サービスではありますが、すべての代行会社がすべての商品を取り扱うことができるわけではありません。代行会社の所持している倉庫の分類や許可によっては、扱うことのできない商品も出てきます。

たとえば、10℃以下の温度で保管しなくてはならない生鮮品や凍結品については、冷蔵倉庫でなければ取り扱うことができません。アルコール類や石油類、高圧ガスなどの危険物については危険物倉庫でなくては取り扱うことができません。

上記のような特殊物品以外は幅広く取り扱い可能な一類倉庫であっても、化粧品や医薬品などは製造・販売の許可を得ていなければ出荷や流通加工を行うことができないのです。

商品の入庫時や出庫時に、セット販売用のアッセンブルや法定表示の製品添付(バーコードシール貼や輸入化粧品の外国語表示を日本語表示シールに貼替など)といった加工作業を行う場面があるかもしれません。

一見どこでも対応できそうな作業ですが、「化粧品製造業の許可」のどちらかを取得していないと行うことができないのです。
これはスポットとして発生する商品アッセンブルやシール貼り、緊急の在庫保管などについても同様です。


日常的に販売されている商品の中にも、「管理医療機器販売業の許可」「高度管理医療機器販売業の許可」がなくては扱うことのできないものも多くあります。体温計、血圧計、補聴器、コンタクトレンズ(カラコンを含む)といったものから、家庭用マッサージ器・マッサージチェア、磁気ネックレス、入れ歯安定剤といった比較的一般的なものまで該当となっています。

発送代行業者を選ぶ際には、自社商材を扱うことのできる分類の倉庫を所持しているか、特別品の販売許可を得ているかも欠かさずにチェックするようにしましょう。

小規模から大規模まで対応可能、千趣会の発送代行

出荷作業

千趣会では東西2拠点(栃木県鹿沼市、大阪市西淀川区)に商品センターを有し、通販サイト「ベルメゾン」で蓄積したノウハウを活かした発送代行サービスを提供しています。

フルフィルメントセンター

化粧品製造許可(包装・表示・保管)、高度医療機器販売許認可を取得し、特殊分野の出荷にも対応しているほか、モノグラミング(刻印)加工やギフト対応といった化粧品通販に付随する流通加工にも対応しています。安心して任せられる熟練したプロのスタッフが物流をサポート致します。

現在は通販コスメを取り扱う化粧品会社様やアパレル・雑貨を中心とした企業様にご利用いただいております。

丁寧なヒアリングを行い、商品に合わせた最適な物流をご提案させていただきますので、お問い合わせフォームからまずはお気軽にご相談下さい。

まとめ|発送代行を利用してクオリティの高い物流の実現を

荷物の手渡し

発送代行サービスを利用するメリットや選び方のポイントを見てきました。

EC市場の拡大に伴い、EC通販で商品を購入される方はますます増えていくことでしょう。非対面での買い物だからこそ、配送の質がお客様との関係を築く上で大切になってきます。

物流業務のアウトソーシングは自社の負担を軽減させることはもちろん、物流のクオリティを上げる方法の一つでもあります。EC物流の課題や要望に合わせて、発送代行サービスや3PLの利用もぜひ検討してみてください。

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