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物流アウトソーシングで知っておきたいメリット・デメリットとは? 基本知識とともに紹介!

2022.03.31

大型物流センター上空からの写真
物流アウトソーシングはEC・通販事業にとって重要性を増しているサービスです。適切に導入して運用すればコスト面や業務効率面で大きなメリットを期待できる物流アウトソーシングですが、慎重に検討しておかなければデメリットとなり得る点も存在します。 物流アウトソーシングの基本的な知識とともに確認しておきましょう。
目次

物流アウトソーシングという選択

商品を収納した棚とその前を走るフォークリフトの残像

すべてを内部で完結する自社物流

EC電子商取引、通信販売事業において商品の物流は重要な業務のひとつです。物流の選択肢にはアウトソーシングと自社物流があります。スタートアップや小規模な事業では自社物流の選択が少なくありません。自社物流とは、その名のとおりすべてを自社内部で完結させる物流スタイルです。

商品の入荷から検品、保管や加工、そして出荷や返品対応など、物流に関する業務をすべて社内で行います。取扱量が多くない場合は物流センターや独立した倉庫が不要なケースが多く、事務所兼用の倉庫でも作業可能です。人員も商品開発や事務作業と兼任しているケースや、物流担当者がいても少数のケースが多いといえます。

物流をアウトソーシングして業務を軽量化

物流をアウトソーシングする大きな目的は業務の軽量化です。ある程度まで事業規模が大きくなって保管すべき在庫が増えると、事務所兼用の小さな倉庫ではスペース不足の問題が生じて対応できなくなってきます。また、入出庫管理などの業務量増加も問題です。商品開発や販売促進と物流との兼任を見直すことによる業務効率のアップも課題となります。

課題への対応策として、物流部門を整備して物流センターを設置するなど自社物流を本格化させる選択も可能です。ただし、そのための投資や維持管理コストなどを考えた場合、専門の物流業者にアウトソーシングする選択肢が有力でしょう。さらに、そもそも大規模な物流のノウハウをもっていない点まで考慮すれば、物流アウトソーシングの導入の必要性が大きくなります。

定額制とカスタムサービスがある物流アウトソーシング

物流アウトソーシングには、一般的に定額制の物流アウトソーシングとカスタム物流アウトソーシングの2種類が用意されています。それぞれの特徴は以下のとおりです。

まず、定額制の物流アウトソーシングは利用できるサービス内容がある程度まで固定されており、小規模での利用も可能となっています。個数と日数で倉庫での保管料が決まるなど利用料金もわかりやすく、スタートアップから物流業務を軽量化したい企業や、物流に独自の拘りがない企業に向いているサービスです。また、物流アウトソーシングを使ったことがない企業のお試しとしても使えます。

カスタム物流アウトソーシングは、利用する企業のニーズを踏まえたカスタマイズが可能なサービスです。アウトソーシング先となる各物流業者が対応可能な範囲でカスタマイズし、自社に必要なサービスを選択し構築できます。定額制とは異なり、倉庫の保管料は坪数など確保するスペースに対する月額料金となるのが一般的です。トータルでの利用料金は、見積もりをとっての交渉となります。

定額制を利用している企業であっても、利用規模が拡大するなど定額制では対応できなくなったり、利用料金が割高になったりすればカスタム物流アウトソーシングへの移行がおすすめです。

ECだけじゃない物流アウトソーシング

物流アウトソーシングの活用シーンはECや通販だけではありません。お客様に商品を届ける事業であれば、さまざまな事業で利用可能です。たとえば、千趣会のサービスを利用している株式会社ローソン様の導入事例の ように、店頭で注文を受けたカタログギフトの商品物流をアウトソーシングするといった活用もできます。

▼株式会社ローソン様の導入事例はこちらでご覧いただけます
https://www.senshukai.co.jp/btob/case/casestudy02.html

物流アウトソーシングの導入時期と準備

オフィスで忙しく働くOLと乱れ飛ぶ種類

出荷量が増えたときが導入時期

まだ物流アウトソーシングを導入していない企業、つまり自社物流を行っている企業が物流アウトソーシングの導入を考えるなら、出荷量が増えたときが導入のタイミングといえます。

どの程度まで増えれば導入するべきか一概にいえないものの、重視されるのは出荷量の増加によって人員が不足する場合や保管スペースの追加が必要となった場合です。人員増や倉庫の確保で対応したほうがよいのか、物流アウトソーシングを導入したほうがよいのかを、さまざまな角度から比較検討します。

在庫管理や出荷処理が煩雑になったときも導入時期

出荷量自体は増えていなくても、業務の流れの中で在庫管理や出荷処理が煩雑になったときも物流アウトソーシングの導入時期です。他の業務との兼ね合いでもあり、商品開発や販売促進に注力したいケースでは、相対的に物流業務が煩雑になってしまうこともあるでしょう。売上の構築に専念したいなら、物流アウトソーシングの導入時期です。

<h3>物流アウトソーシングを導入するなら早めの検討がよい</h3>

物流アウトソーシングの導入に当たっては、早めに検討することが求められます。人員が足りなくなったり、在庫商品の保管スペースが満杯になったりしてから検討していたのでは間に合いません。必要なときを見定めて稼働できる状態にしておかないと、商機を逃すことになってしまいかねない点に注意が必要です。

カスタム物流アウトソーシングは問い合わせから相談・見積もり、導入のための準備が必要となるため、すぐに稼働できません。ケースにもよりますが、1~3ヶ月はかかると思っておくべきでしょう。定額制ならサービス内容が決まっているため稼働までの期間は一般的に短くなりますが、そのときの状況にもよるため余裕を見ておいたほうがよいことに変わりありません。

出荷量が増えてきたときや物流業務が煩雑に思えてきたとき、他の業務にリソースを割きたいと考え始めたときには、物流アウトソーシングの検討も始めておくとよいでしょう。

物流アウトソーシングの商品管理

倉庫内で棚に積まれた商品の段ボールとパレットに載っている商品段ボール

荷受け・入庫・棚入れ

物流アウトソーシングを利用した場合の商品管理について解説します。まずは物流センター・倉庫に到着した商品の受け取り、段ボールの個数や段ボール内の個数、予定していた商品に相違ないかの点検確認、保管場所の決定、保管棚への収納といった作業が行われます。細かい部分は物流業者によって、またカスタマイズの内容によって異なりますが、基本的な流れは同様です。

物流センター・倉庫ではWMS と呼ばれる管理システムが活用されており、商品は主としてハンディターミナルとバーコードによって管理・チェックされます。点検作業には金属探知による検針、商品の汚れや破損などの項目もあり安心です。

在庫管理

物流アウトソーシングを利用すれば、在庫管理も適正に行われます。単に数量の管理だけでなく、商品の特性に応じた保管が可能です。たとえば、専用ラックを用いたアパレル商品のハンガー保管 や高度管理医療機器の管理などがあります。また、在庫商品が古くならないための先入れ先出し対応や食品等の賞味期限管理、温度管理なども任せられるのが物流アウトソーシングです。

物流アウトソーシングの出荷返品対応

梱包用段ボールとその上の梱包用テープ

セット組

物流アウトソーシングの対応項目にセット組があります。入荷した複数の商品をセット化する作業で、福袋を販売したり人気商品の組み合わせを作ったりといった販売促進策を物流で実現することが可能なサービスです。セット組を実施するタイミングは出荷段階と入荷段階があります。

どちらのタイミングで行うかは、アウトソーシング先の物流業者によって、またカスタマイズの内容によって異なりますが、入荷段階で行うとセット商品としての在庫管理が必要です。また、あいさつ状やカタログ、フライヤーなど販促物の同梱もできます。

千趣会が得意とする流通加工

セット組だけでなく、物流アウトソーシングでは商品へのラベル貼りやギフト用のラッピングといった流通加工サービスも利用可能です。たとえば、千趣会では化粧品製造業許可に基づく法定ラベルの貼付作業にもスポットで対応しています。

流通加工には機械化が難しいモノもあり、それを自社で行おうとすると大変です。商品に付加価値をもたせ、お客様のメリット向上につながる流通加工への対応内容は、物流アウトソーシングにおける重要なポイントです。

ピッキング・梱包・出荷

在庫している商品が売れると始まるのが出荷作業です。お客様ごとの帳票を発行する作業も出荷作業で行われます。出荷指示データに沿って出荷予定、出荷指示と続き、保管棚から商品をピッキングします。必要に応じてラッピングやセット組を行い、同梱物・緩衝材とともに梱包が終われば送り状ラベルを貼って出荷です。入荷時に検品を行うように、出荷時にも 出荷検品が行われます。

返品対応・棚卸

不良品やお客様都合による返品や宛先不明で戻されるといったケースは、EC・通販など商品を配送する事業では珍しくないことです。返品先を自社とする企業もありますが、返品対応まで含めた物流アウトソーシングの利用もできます。

物流アウトソーシングでは返品商品を受け取って商品棚に戻す作業や、メーカーへの返品作業、不良品を良品に戻す加工作業などが可能です。どの状態のときにどこへ戻すかといった細かい点は、事前に詰めておく必要があります。

物流アウトソーシングでは棚卸にも対応しているサービスがあり、棚卸リストの作成と記入、ハンディターミナルによる数量チェックなどが可能です。棚卸時に入出荷を停止させるか、させないかといった細かな点については事前の相談や確認が必要となります。

物流アウトソーシング導入の5大メリット

倉庫で作業用フォークリフトを運転する男性

コストカットが可能

物流アウトソーシングを導入するメリットは大きく5つあります。その中でも最大のメリットと呼べるのがあらゆる面でのコストカットです。

EC・通販などにおける商品の物流には大きなコストがかかります。すでに述べたように、物流には商品を保管する施設が必要です。建屋にしても土地にしても購入するなら代金が必要になり、借りるにしても賃料がかかります。

施設を用意したら稼働するための設備が必要です。商品を置く各種ラック類、パレットやフォークリフト、空調設備といった物品や機械に加え、コンピュータシステムとWMSなどのソフトウェア、ハンディターミナルなども欠かせません。包装資材などの消耗品も相当量が必要です。

さらには、そういったシステムを運用できる人材と入荷や出荷作業、流通加工が可能な人材も必要になります。とくに人材の確保は難しい面があり注意が必要です。繁忙期や急に需要が増大した場合の対応などを考えると、人数的に余裕をもった雇用が必要となるケースも少なくないでしょう。さらに、雇用形態にもよりますが、出荷量が少なくなったからといって簡単に雇用を打ち切ることはできません。

そうしたリスクを回避するために派遣や短期アルバイトでカバーしようとすれば、採用活動による有形無形のコストが発生します。人材については単に採用活動のコストや人件費だけでなく、採用してから戦力となるまでの教育コストがかかる点も重要です。何らかの事情でベテランの人材が退職した場合は、後任者を教育する必要が生じます。派遣や短期アルバイトでは、技能が受け継がれにくい点も懸念材料です。

このように、単独で効率のよい自社物流の構築は容易ではないといえるでしょう。物流アウトソーシングを導入すれば、固定費を中心とするこれだけのコストを自社で負担する必要がなくなる点が大きなメリットです。

コア業務に 注力できる

物流アウトソーシングを導入することで、コストカットだけでなく商品づくりや販売、営業活動などのコア業務に注力できる点も大きなメリットとなります。物流に関する悩みが解消できるためです。悩みがなかったとしても、ノンコア業務に工数をとられなくなることでリソースをコア業務に集中でき、売上と利益の増大を図ることが可能です。

お客様に商品を届ける物流が事業の中で欠かせない過程であることは言を俟ちません ただし、必ずしも自社が直接やらなくてはならないわけではない点が重要です。一方、商品開発や販売促進、営業活動などといったコア業務は基本的に自社がやらなくてはならないものといえます。社内のリソースを振り向ける優先順位が高い業務で、いうなれば本業です。本業を担う人材が専門外の物流で手を取られるほどもったいないことはないでしょう。

物流品質の向上

物流アウトソーシングの利用は、物流品質の向上につながる点も大きなメリットとしてあげられます。プロである専門の物流業者ではWMS(倉庫管理システム)を含むシステマチックな管理を行っており、在庫数の把握はもちろんのこと、検品による商品の品質確保や温度管理、流通加工などを含めて高品質であることが前提です。また、万一の事態にも物流業者ならではの対応力があります。

専門の物流業者に委託することで、専門外の人材による自社物流の問題点を解決可能です。小規模の事業を行っているなら何とか回すことができたとしても、企業が成長して規模が大きくなったり業務が増えたりすると専門外でしかも兼任ではミスが起こりやすくなります。

物流に限らずミスがどの過程で発生したとしても、商品や自社の評価を下げる原因になりかねません。本業にリソースを集中投下し、物流業者にアウトソーシングすることで、物流品質が向上することはもちろんのこと、他の分野の品質向上も狙えます。

物流処理能力への対応が不要になる

自社物流で業務を行っている場合と異なり、物流アウトソーシングなら物流の処理能力に自社で対応する必要がなくなります。コストや業務効率とも密接に関連する閑散期や繁忙期による発送体制再構築を考える必要もありません。さらに、予想外に受注が増えて物流量が増加したとしても、物流業者側が対応してくれるため、気にすることなく売上アップに邁進できます。

必要なことは、アウトソーシング先のキャパシティと対応範囲の確認と綿密な事前打ち合わせです。導入時の計画と業者選びがキチンとできていることが重要となります。

状況に即した物流を手に入れられる

物流を専門の業者にアウトソーシングすることで得られるもうひとつのメリットとして、状況に即した必要な物流体制を最速かつ低コストで手に入れられる点があります。繁忙期と閑散期や急な受注アップとは異なる状況として、取り扱う商品や事業内容、事業規模が大幅に変わった場合でも、物流業者を使うことによって滞りのない物流が実現可能です。自社物流では新規に倉庫を用意しなければならないようなケースでも、アウトソーシングなら安心できます。

物流アウトソーシング業者が柔軟に対応できる大きな理由は、自社だけの物流を請け負っているわけではない点です。何社もの物流を担っていることで、対応できるサービスの幅が広く、入出荷量の変化にも融通が利く仕組みになっています。提供されている物流システムを必要に応じて利用企業間でシェアしているような仕組みです。

ただし、すべての業者が必ず対応できるとは限りません。利用中のアウトソーシング先が対応可能であれば、その点では契約先を変える必要がありませんが、対応できない場合は別の対応可能な業者を選ぶことになります。

物流アウトソーシング導入で考えられる5つのデメリット

倉庫内で奥にハイラックと商品段ボールと手前に作業車

自社独自のニーズに対応できない可能性

物流アウトソーシングのメリットとなる点が逆にデメリットとなってしまうケースがあります。多くのユーザーを抱える物流業者が一般的なユーザーが利用しやすいサービスの提供に注力することによって、自社のニーズに合わせたカスタマイズに対応できないケースです。

たとえば、自社で独自に行っていた梱包方法や手書きのメッセージカード同梱といったニーズは、委託先の業者によっては、 標準化した手順に馴染まないため対応不可となる可能性があります。仮に対応してもらえたとしても、特殊であればあるほど精度にバラツキがあるかもしれません。より高い精度を求めた場合、費用が高額になる可能性も考えられます。

このように、よく確認しないで業者を選んでしまうと思ったような運用ができない可能性があります。また、定額制の物流アウトソーシングはカスタマイズを前提としていないため、選択には注意しましょう。

求める品質が確保できない可能性

せっかく物流アウトソーシングを導入したにもかかわらず、求める品質が確保できないケースが起こり得ます。品質が不足するケースは主に2パターンです。

まず、そもそもの品質が足りていないパターンがあります。物流アウトソーシングを請け負っている業者は多数あり、その多くは品質確保と向上に努めています。とはいえ、すべての業者が必ずしも十分な品質を備えているとは限りません。

また、本来の品質は足りていても、前述のように自社独自の手順や作業などを依頼した部分だけ品質不足になることもあり得ます。中には事前の擦り合わせが不十分なまま稼働することで、認識の相違による品質への不満が生じるケースもあるでしょう。

次に品質不足が懸念されるパターンが、実際の業務を下請けの協力業者に委託しているケースです。元請けとして品質を保証していればよいですが、そうとは限らない点に注意が必要です。業者にもよりますが、再下請けといった取扱いがないか確認しておく必要があります。

社内に物流のノウハウが残らない

自社物流と比較した場合に物流アウトソーシングのデメリットとなるのが、社内に物流に関するノウハウがほとんど残らない点です。

どれだけ商品を動かしても、実際の物流システムを稼働させて商品の入出荷作業や流通加工を行っているのは物流業者であって自社ではありません。したがって、打ち合わせ等で見聞きする範囲でのノウハウは得られても、一連のシステムとしての物流ノウハウはまず残らないと考えるべきでしょう。

もっとも、この先もずっとアウトソーシングすることから物流のノウハウを社内に残す必要はないと考えるなら、デメリットにはなりません。それよりも本業に専念したほうが何倍もメリットになるといえるでしょう。ただし、委託する先を選定する際にはある程度のノウハウをもっていた方がよいともいえます。この辺りは考え方次第です。

自社で物流の状況 を把握しにくい

自社物流であれば物流の状況をすべて把握できます。しかし、物流アウトソーシングを導入した場合は、多くの場合で自社の目が届かない場所で物流が行われるため、すべてを把握しにくい点がデメリットです。

自社物流ならすべての責任が自社にあるため把握して当然ですが、アウトソーシングでは、その範囲内で起きた事象に関する責任が委託先の業者にあることは間違いありません。とはいえ、何か起きたときに自社の責任ではないとばかりもいえないケースがあるでしょう。また、前述した下請けなど再委託によって管理体制が甘くなるリスクも考えられます。

コストアップの問題

コストの削減が物流アウトソーシングの大きなメリットであるものの、利用状況によっては逆にコストアップとなってしまう可能性がある点に注意が必要です。スタートアップなどで非常に小規模な事業の場合、カスタム物流アウトソーシングはもちろんのこと、定額制物流アウトソーシングでも商品があまり動かなければ保管日数に応じた料金が嵩んでしまうことになります。

また、自社物流よりコストが下がりさえすればOKという考えは要注意です。見積金額が自社物流より安くても、物流アウトソーシングの相場から見れば高いかもしれません。

導入後のコストアップは、出荷量が増えても定額制のサービスを利用し続けている場合に考えられます。カスタムのサービスより割高になる可能性があることです。

物流業者選びの流れと注意点

各自ノートパソコンを前に机を囲んで打ち合わせするビジネスパーソン

問い合わせから見積もりまで

物流業者選びは物流アウトソーシングのメリットを最大化し、デメリットを最小限に抑えるために重要な作業です。比較検討する候補となる物流業者をピックアップする主な方法には、各業者の公式サイトの内容チェックや導入済みの知人や同業者などの口コミがあります。よい業者があれば紹介を受けたりしてもよいでしょう。

何社かに候補を絞ったら、資料請求や具体的な問い合わせを行い相談・見積もりへと進みます。この過程で合わないと感じた業者を外して、さらに絞り込むことも可能です。最終的に必要な数の見積もりをとって比較します。1社見積もりでは優劣の判断が難しくなるため、相見積もりがおすすめです。

また、導入目的を踏まえて自社の出荷量や主な出荷サイズなどの状況や希望する対応サービスを事前に洗い出しておく必要があります。忘れずに見積もりに反映させましょう。

業者の決定

一般的には、見積もりを比較してより自社のニーズに適している業者、よりリーズナブルな料金を提示している物流業者を選ぶことになります。見積もりに反映した事項がどのレベルまで可能か、そのコストとのバランスも重要です。

ただし、金額面がすべてではありません。物流業者として安心できる実績があるかどうかも大きなポイントです。料金が若干高かったとしても、実績や評判のよい業者のほうが結果的には安くつく可能性があります。

また、サービス内容その他で絶対に外せない要素がある場合は、他の要素よりも優先すべきだといえるでしょう。注意したいのは、その絶対要素がいつまで必要かという点です。

先に品質面のデメリットについて述べましたが、業者決定に際しては倉庫見学も有力な判断材料となります。実際の物流現場を見ることで、品質面をある程度は知ることができるでしょう。倉庫見学の可否は早めに問い合わせておきます。

導入打ち合わせ

物流アウトソーシングの導入は業者を決定してからがより重要です。基本的には見積もりに書いてある内容を基に擦り合わせを行って、合意ができれば契約です。つまり、導入に関するほとんどの内容はこの段階で決まります。契約段階で可能な限り細かい内容を決めておくことが重要で、曖昧な部分を残していると話が違うといったトラブルになりかねません。

ただし、必要な事柄は契約に書いてあるとはいえ、契約に沿って問題なく稼働させるための準備やスケジュール調整が必要になることは珍しくないでしょう。内容によっては契約後に協議することもあり得ます。その日は避けたいといった社内イベントなどの有無の考慮も重要です。

契約通りのはずなのに動き出したら手違いがあったということがないように、円滑な導入のためには打ち合わせをしっかり行うことが求められます。

物流だけで終らないフルフィルメントサービス

右にコールセンターで応答する女性と左にスマホで問い合わせる女性

コールセンターまでトータルで任せられる

物流アウトソーシングはあくまでも物流面の外注化です。現在では、物流アウトソーシングサービスにコールセンターサービスまで加え、トータルで任せられるフルフィルメントサービスにも注目が集まっています。

物流業務とコールセンター業務は関連性が高く、一括して委託できれば業務効率の改善とコスト面でメリットを感じられる企業は少なくないでしょう。一般的なコールセンターサービスでは、電話応対だけでなくメール対応やチャットによる対応も進んでいます。主要業務は受注やカスタマーサービス、クレームなどです。さらに、千趣会ではマーケットリサーチや営業代行、催促対応など多彩なサービスも展開しています。

他のサービスも絡めて広がる可能性

物流アウトソーシングで対応する範囲が業者によって異なるように、フルフィルメントサービスも業者ごとに違いがあるサービスです。また、業者によっては他のサービスを組み合わせることで、さらなる業務改善や販売促進の可能性が広がります。たとえば千趣会では、商品の供給やDM送付など各種サービスを提供しています。

まとめ:物流アウトソーシングはどこまで求めるかを明確にして導入する

物流アウトソーシングはニーズに合った導入をすることで、コストカットや業務効率の改善、業務全体の品質向上に役立つサービスです。一方で、物流ノウハウの蓄積が見込めない点や、導入の仕方が適切でなければ思ったような効果が得られないなどのデメリットがあります。

物流アウトソーシングの導入に当たっては、メリットとデメリットを踏まえたうえで何をどこまで求めるのかを明確にすることが重要です。より幅広い業務でのアウトソーシングを考えるなら、フルフィルメントサービスも検討してみましょう。

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