株主・投資家情報(証券コード:8165)

千趣会の取組みや業績を早く、わかりやすく。

最終更新日:2023年05月11日

トップの挨拶

株主、投資家の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配・ご支援を賜り有り難く厚く御礼申し上げます。 株式会社千趣会 代表取締役社長 梶原 健司


 株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 2022年度は、1月に実行いたしました基幹システムのリプレイスに関連したトラブルによる影響で、第1四半期に販売促進策の実施を見合わせ、通常の営業活動が行うことができませんでした。また、年度後半にかけては、消費者における節約志向の高まりや天候不順による季節商材の需要減も重なり、当社グループの連結売上高は、589億15百万円(前期は731億49百万円)、営業損失は81億39百万円(前期は3億49百万円の営業利益)、経常損失は78億89百万円(前期は5億20百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する当期純損失は109億76百万円(前期は3億8百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
 なお、当社の基幹システムは、通信販売事業の成長に合わせて巨大化・複雑化し、様々な変化への対応が困難な状況となっていた一方、当社の通信販売事業はビジネスモデルの転換期にあり、今後、事業の変革を進める上でシステムの柔軟性は不可欠な要素となっておりました。このため、基幹システムをベーシックかつシンプルなものに刷新することとし、並行して業務プロセスも改革することを念頭に準備を進め、当初の予定どおり2022年1月に基幹システムのリプレイスを実行いたしました。現在、システムは安定稼働しており、柔軟性のある新たなシステムを起点にBPR を実行し、お客様の信頼回復に努めるとともに黒字転換を目指しております。

 2023年度につきましては、新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和に伴い、経済活動の正常化が進展しております。しかしながら、ウクライナ情勢等の地政学リスクの長期化、エネルギー価格や原材料費高騰による物価の上昇、さらに世界的なインフレ抑制のための金融の引き締めが重なり、依然として先行きは不透明な状況が続いております。このような従来の延長線上にない急激な経営環境の変化の中で、企業価値を高めていくためにはこれまで重点的に取り組み、成果を積み上げてきた構造改革のブラッシュアップや、コスト削減などの合理化施策に継続的に注力することに加えて、デジタルも組み合わせた「個客」別の高解像度なセグメンテーションと高頻度なコミュニケーションを丁寧に行うビジネスモデルへの転換が急務であると考え、以下の重点施策を策定し推進しております。
①通信販売事業のデジタルシフト
②収益構造の変革
③パートナー企業との共創

 これらの重点施策を実行し、当社グループが持つポテンシャルを最大限に活かしたユニークかつ新たなビジネスモデルへの転換のための投資及び財務体質の健全化を行い、企業競争力と企業体質の強化に努めてまいります。

 当社は2018年から2020年に構造改革を行い、収益・財務体質の改善を実現しました。2021年7月に新しい中期経営計画を発表し、今後はカタログ通販、マスビジネスモデルから脱却し「新たな共創モデル」へ事業を変革することを目指します。さらに持続可能な社会の実現に向けて、「自分らしく輝ける、よりよい暮らしと未来の創造」を実現するリーディングカンパニーとして、社会貢献を続けていきます。当社の原点である、「誰よりもお客様のことを想い、どこよりもお客様を喜ばせる」ことを大切にし、お客様の多様なライフスタイルに共感し、お客様の暮らしを整え、暮らしに彩りを加えます。そして、「千の趣」がある新しい千趣会へ進化することで、100年以上続くサステナブルな企業を目指します。

引き続きのご支援、ご鞭撻を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。

2023年05月
代表取締役社長 梶原 健司

統合報告書 千趣会レポート2020

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