今回、お話を伺ったのはビーズキット第4弾シリーズ「ビーズ&ビーズ シック」の2・7・10月を担当された難波由喜子さん。千趣会では<わくわくの森>や<ベルメゾン>のアクセサリーもデザインされています。デザイナーとして活躍される一方で、実は中学生のお子さんを持つお母さんでもいらっしゃる難波さん。仕事も家庭も「自然体でバランス良く」とおっしゃるナチュラルな感性がデザインに活かされています。
PROFILE 難波由喜子(なんば・ゆきこ)
アクセサリー・デザイナー
大学時代のアルバイトを通じてアクセサリーの世界と出会う。勧められて始めたデザインの仕事を手伝ううちに次第にその面白さに惹かれ、本格的に取り組むことに。在学中にいくつものアクセサリーを手掛け、デザイナーとしての経験を重ねた後、大学卒業と同時にアルバイト先の会社に就職。現在はビーズだけでなく、その他の素材を使ったアクセサリーやブライダル関連の装飾品などのデザイナーとしても活躍中。
Q.アクセサリーデザイナーになられたきっかけは?
大学生の時にアクセサリー会社でアルバイトをしたのがきっかけです。最初は製造のお手伝いだったんですけど、ある時「デザインをやってみない?」と言われて。大学の専攻は応用経済でしたし、デザインとは全く無関係だったのですが、趣味でレザークラフトなどをするなど、モノ創りは大好きだったので、その延長という感じでお手伝いを始めました。デザインをするようになって、自分の作ったものがファッションショーに使われたりデパートのショーウィンドーに飾られるなど、周りから評価を頂けたのが、この仕事に本格的に取り組むきっかけになりました。いつの間にか機会に恵まれ、自然と始めたことが本職になった、という感じです。
Q.デザインをされる際のポイントや発想法は?
どんなカラーやデザインがトレンドになっているのか、雑誌を見てみたり実際にショップを巡ってみたり、まずは市場調査をすることが多いですね。アクセサリーだけじゃなく、服やインテリア雑貨などを見てまわることもあります。そしてそこから自分なりに注目するもの、気になったものをモチーフにしたり、カラーに取り入れたりしてデザインを作り上げていきます。
Q.今回、素材の1つに使われた「手巻きガラス」の魅力は?
1点1点すべて手作りされるものなので、色も形もどれも微妙に違っていて、同じものは2つとありません。そこが手巻きガラス特有の味だと思います。同じデザインのものを作っても、1つ1つ表情の異なるものができあがるところが面白いですね。
Q.今回のデザインで心掛けられたことは?
1つのキットから作れる3タイプのデザインが、似た雰囲気にならないように心掛けました。それぞれタイプが違っていれば、どれかが「自分の好きなデザイン」に当てはまる可能性も高いですからね。できるだけ多くの人に「このデザインなら作ってみたい」と思っていただけるようにしたいと思いました。
Q.お子様がいらっしゃるとのことですが仕事と家庭の両立は大変では?
毎日を忙しく過ごしてはいますが、デザインの仕事も家のことも、特別なことではなくて、自然とやっている感じなんです。「どちらもバランス良く」が秘訣かも知れませんね。