今回のインタビューに登場していただいたのは、「ビーズ&ビーズ」1・5・9・10・12月、「ビーズ&シルバー」1・3・6・8・11・12月デザイン担当の平野未夏さん。自作のシルバーアクセサリーが人気テレビドラマで採用されるなど、そのデザインセンスは抜群。いま注目の新進デザイナーです。
PROFILE平野未夏(ひらの・みか)
アクセサリー作家
短大卒業後エスモードジャポンにてファッションの基礎を学んだのち、おおいしたく氏の元にて絵を学ぶ。その後、ランプ制作を手がけ、1997年よりフリーランスのアクセサリー作家として活動を開始。「ダンシングハート」を始めその他セレクトショップにてアクセサリーを販売。2000年ダンシングハートで手がけたオリジナルシルバーアクセサリーが、フジテレビ『池袋ウエストゲートパーク』にて使用される(長瀬智也さん着用)。2001年、オンラインショップ caca を立ち上げ、ネット上でオリジナルシルバーアクセサリーを販売中。
Q.アクセサリーデザイナーになられたきっかけは?

子供の頃からアクセサリーを作ったりするのが好きな子でした。今でも覚えているのは、父に買ってもらったビーズ。これが大のお気に入りで、自分でアクセサリーを作って遊んでたんですよ。でも、仕事としては最初からアクセサリーデザインをやっていたわけじゃなくて、ランプやバッグなどの制作をしていたんです。
表参道「ダンシングハート」本店に勤務し、販売などの仕事をしていた時、自分のオリジナルランプやバッグなどを委託販売していたんですが、それを見たオーナーに、アクセサリーデザインをやってみないかと勧められて、本格的にアクセサリーを作り始めました。ランプは金額も張るし、誰でも使うというものではないけれど、アクセサリーはみんなが気楽に楽しめるからいいなと。気軽なのに、身につけることによって、他人とのコミュニケーションを図ったり、自己表現ができる。素敵なアイテムだと思っています。
Q.最近は彫金もされていると聞きましたが、彫金に興味を持たれたきっかけは?

4年ほど前からシルバーを使った彫金を始めました。いきなり上達するものではないので、じっくり腰を据えて取り組んでいます。シルバーアクセサリーの販売も始めました。私は、シルバーという素材が大好き。その色、質感、やわらかさなどに惹かれます。
シルバーのアクセサリーは、使っていくうちにくすんだり、キズがついたりしますが、そこがまたいいんじゃないかな。自分と一体化するというか、自分と一緒にいろんな経験をしていく感じで。
Q.ビーズとシルバーの魅力の違いや、コーディネイトのアドバイスなどあれば教えてください。

ビーズはその軽さ。シルバーは重量感がその魅力だと思います。ファッションとアクセサリーは切り離せないものだから、みなさんにも自由なコーディネイトを楽しんでほしいと思います。例えば、シンプルなTシャツとジーンズスタイルに合わせるのでも、カジュアルなアクセサリーを使うのとエレガントなアクセサリーをあしらうのとでは、まったく違った表情になるでと思うので。ビーズ&ビーズ、ビーズ&シルバーに掲載されている私のアクセサリーは、季節感をポイントにデザインしています。その季節に着る服の厚さ薄さや、カラーにマッチするようにと考えているので、いろんなファッションと合わせてみてください。
Q.今後のアクセサリーデザインの傾向は?

いろんな素材を使ったデザインをやっていきたい。でも、今いちばん興味を持って取り組んでいるのは、“天然石”を使ったもの。ガラスと違って天然石は天然の成分から作られています。天然のものだけに、素肌につけると気持ちを高揚させてくれるとか、いろいろな影響もあるらしいんです、そんなところも魅力かな。
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